この現場の夜間の巡回中にさぼる隊員がいます。
何をしているのかというと、巡回の途中各所に喫煙所があるのですが、そこでタバコを吸って休憩しながら巡回しているのです。
制服を着てタバコを吸う警備員
そもそも巡回というのは勤務時間中の業務です。そう、お仕事です。
世の中には仕事中でもタバコを吸えるような職場もあると思いますが、少なくとも警備業界においてはタバコを吸いながら仕事をしていたら、まずクビでしょう。
例えば、商業施設の警備員が、制服も完全に着たまま明らかに仕事中であろう状況でお店の出入り口の所でタバコを吸っていたり
工事現場や道路工事、または駐車場で車の誘導をしながらタバコを吸っていたら・・。
間違いなくクレームが入るでしょう
社会的に職業としての地位が低く見られがちな警備員が、制服を着てタバコを吸うという事は、たとえ休憩中であったとしても、
あいつは仕事中にさぼっているに違いない、けしからん!
・・と判断されても仕方がありません、悲しいことですね。
ここの現場でも同様、過去にも警備室の横で休憩中の警備員がタバコを吸っていてクレームが入ったことがありました。
それ以降、休憩時間中にタバコを吸う時はあまり目立たないように奥まった場所まで行くように、とクライアントからお願いされました。
一度、クライアントからタバコの吸い方に関して目を付けられたので今現在でも喫煙者の隊員たちには気を付けるように言っています。
巡回中の休憩を禁止しているわけではない
この現場では夜間の巡回に
休憩をしてはいけない
という指示は出していません。そもそも休憩して良い、ダメという判断の前に休憩とは何を指すのでしょう。
・疲労の為に立ち止まって一息入れる
・お腹が痛くてトイレに駆け込む
・ひざや腰が痛くて休めながら
・自販機でジュースを飲む
・喫煙所でタバコ休憩しながら
いろんな理由があると思います、現場によってはどれも許されない厳しい会社もあるかもしれません。
私の現場では
どれも禁止していなければ、許可もしていません。
本人の良心に任せています
各隊員にいろんな理由があると思うのでどれも特に咎めようとはしていません。
仕事中なのに良いの?というようなものもありますが、巡回中は現場で何が起こっているのか知る由もないので、巡回時間内に起こった事はその隊員に任せています。
巡回時間は余裕を持たせている
しかし巡回時間というものがあり、決められた時間内に巡回を終えて戻ってこなければなりません。
この現場では約2時間、巡回時間がありますが
巡回者が2時間好きにして良いわけではないのです
全ての現場でもそうではないと思いますが、夜間の巡回中に不測の事態が起こる場合があります。
現場の警備員はそれほど大勢はいません。むしろ巡回者と警備室と2人しかいないかもしれません。
もっと規模の小さな現場では、巡回者一人という所もあります。
そんなギリギリの人員で決められた時間に決められた業務を行っているので、何かあった時に身動きが取れなくなってしまいます。
それを防ぐためにここの現場では巡回時間を多少ゆとりを持たせて、何かあった時でも通常の時間通りに行う業務がズレない様にしています。
夜間の巡回は一般隊員でだいたい1時間30分前後で帰ってこれる程度の内容です。
年齢や体調、巡回中のイレギュラーなどで多少の違いはあるでしょうが、それでも5分から10分くらいの差しかないでしょう。
残りの30分は突発的な事案などが発生した時などに、巡回が中断されても対処できるであろう時間として設けています。
巡回時間を勘違いしている隊員
こういった理由があって巡回時間を2時間用意しているのですが、一部の隊員はこの2時間の巡回時間を目一杯使って警備室に戻って来る日があります。
毎日ではないのですが、ある特定の日か気まぐれかは分かりませんがギリギリまで帰ってこない日があるのです。
もともと巡回時間中に何をしようが本人以外は知りようが無いので、何かそれらしい理由を言ってしまえばそれまでなのです。
帰ってくる時間に波があるのは、自分の仲の良い隊員の時は早く帰ってきて、空いた時間をおしゃべりや、仲間の隊員を早めに休憩に入らせたりしているようです。
逆に遅い時は、自分とはあまり反りの合わない隊員の時が多いようです。
最近分かったのですが、遅く帰って来る時はどうやら特定の場所でタバコを吸っているらしいことが分かりました。
更に他の隊員から聞いたところによると、タバコはいつも吸っているようで、警備室で待っている隊員で早くか遅く帰るかを使い分けているようです。
確かに、巡回中に休憩する事について厳しくはしていませんが、余裕のある巡回時間や休憩に関する自由さを利用して自分勝手に振舞っているのが非常に残念でなりません。
60歳も過ぎた、いい大人が良心に訴えた自由な業務を悪用するなんて、なんか格好が悪いと思いませんか。
もっと重ねた年齢の分の知恵を若い隊員たちに分け与え、尊敬されるような年配隊員になって欲しいです。
この件は、特に表に出すことなくこのまま静観していこうと思います。
ある程度の状況を営業所に伝えて、あとは上司の対応に任せたいと思います。