施設警備員の当直勤務では仮眠時間が与えられています。24時間も仕事が有るので、数時間は待機時間という名の仮眠時間です。これは現場にもよりますが3~5時間程度しかありません。これだけ短いと仮眠から起きてこない警備員もおり、次の業務に支障をきたします。
仮眠時間から起きてこない警備員
今まで経験してきた現場で、仮眠に行った警備員が時間になっても起きてこない、という事は何度かありました。
施設警備員が当直勤務という24時間拘束されている間に、仮眠時間というものが与えられています。
これは現場にもよりますが、3~5時間くらいの仮眠が与えられています。
人が睡眠をとる時、個人差はありますが6~8時間くらいが適切だと思いますが、警備員の仮眠時間が3~5時間くらいだと若干寝足りない、と言われると思います。
この3時間程度というのが意外と曲者で、いったん寝入ってしまうと3時間で起床するのは結構辛いです。
もともとショートスリーパーな人なら問題ないのかもしれませんが、多くの普通の人だと3時間では寝足りません。
そのせいで、全ての現場で仮眠に入った後、時間になっても起きてこない警備員を何人も見てきました。
いや、何人も見てきたと言いましたが、実は私もその中の一人です。
大抵は目覚ましで起きる事が出来ますが、極まれにいつの間にか目覚ましを止めて2度寝してしまい、交代を待っている隊員さんに起こされた事があります。
少なくとも私と一緒に勤務してきた隊員さんのほとんどが、1度は寝過ごして起こされた事があると思います。
それだけ、少ない時間の仮眠では起きるのが大変だという事です。
仮眠から起こしてもらえる事は良い事か
これは今の現場でも悩んでいる事ですが、時間になったら仮眠に入っている隊員さんを交代を待っている隊員さんが起こす。
これなら寝過ごすという事は無くなります。
交代を待っている隊員さんは、交代して次は自分が仮眠に入る場合が多いです。
寝過ごして起きてこないと自分の仮眠時間が少なくなってしまうのです。
それは困るので、時間になったら起こしに行くようにすれば、どちらもwinwinな結果になるのです。
今までずっとその方が良いのに、と思ってきましたがどこの現場でも採用されていません。
何故そうしないのでしょうか、何か理由があるのか全く分かりません。
誰もが自分で目覚ましを掛けて、自分で起きてくる。
しかし、時間になっても起きてこないと、しびれを切らして交代を待っている者が起こしに行くのです。
そんな事なら初めから起こしに行けばいいのに・・と。
これは推測ですが、もしかしたら人に起こしてもらうという行為が、時間を守るという責任が自分では取れていない証、という
「自分で起きられない=恥ずかしい」
という認識がまかり通っているのかもしれません。
しかし、テレビや映画などで交代して見張りをする様な場面では、必ずと言っていいほど交代時に自分で起きるのではなく、仲間に起こされています。
映画やテレビでは良くて、現実ではなぜ自分で起きないといけないのでしょうか。
もし、施設警備の現場で仮眠時はみんな必ず起こしてもらっている、というところがあれば知りたいですね。
仮眠はがっつり寝る場ではない
そもそも仮眠というのは、普通の生活を送っている人が睡眠を取るのとはわけが違います。
睡眠は活動した1日の疲れを取る為に寝る事ですが、仮眠は
「勤務中に1時的に体を休める時間」
こんな意味だと理解しています。
そう、仮眠時間に寝る事は1日の体の疲れを取る為のモノではないのです。
過去の現場で高齢警備員が
「仮眠時間が少ないからゆっくり休めない」
と愚痴をこぼしていた事がありましたが「いやそれ仮眠だから、ゆっくり休まれても困るんですが」と思った事があります。
ゆっくり体を休めるほど寝るのなら、その次の日も非番返上で下番せずに働けよ、と思いました。
1時的に寝るだけだからこそ、次の日は明け日となり、自宅で足りない分の睡眠を取るものだと思うのです。
当直勤務や仮眠、そして非番と言った仕組みをこの高齢警備員は分かっていないなと思いました。
施設警備員の仮眠時間は非常に少ないです。
仮眠時間の間に寝ても、体力が戻る効果はそれほどありません。
そして、仮眠時間は普通の睡眠とは違います。
当直勤務の施設警備員になる人は、そういった事を覚悟して勤務に当たらないと
「思っていたのと違う」
となりかねません。
短い仮眠時間は月日がたてば慣れるものだと思います。
私も昔は8時間以上寝ないとダメな人間でした。
しかし、警備員になって短い睡眠でも起きられる様になりました。
短い仮眠では自分は警備員になれないか、なんて事はありません。
個人差はありますが、短い仮眠でもいつかは慣れるので問題ありません。