営業車のルームランプの消し忘れ

この施設に営業車が車庫に止めてあるのですが、警備員は車庫に関する業務は契約していません。その為車庫内は巡回しませんし、車両の管理をしていません。ですが最近とある事情で車の鍵を預かったのですが、鍵を返した後で車のルームランプが付いていたことが問題になりました。従業員が消し忘れた様だったのですが、なぜだか警備員が気づかなかった事を問われました・・

スポンサーリンク

契約外の事で責任を問われる

営業車の事でルームランプが付きっぱなしになって居た事で、それを確認しなかった警備員がいけない・・

というクレームを言われました。

実際はそれほどきつい言い方ではありませんでしたが、「なぜ確認しなかった・・」という嫌味は言われています。

そして次回鍵を預けるような事がまたある時は、ちゃんとライトが付いていないか確認して欲しい・・との事でした。

いや、こちらの言い分としては

「そもそもその業務は契約の範囲外であるのでこちらが責任を持つ理由が無い」

です。

よく勘違いされる事ですが、自分の所の会社の従業員には業務が増えても何も問題は無いかもしれませんが、警備員のように外の業者をいれて契約で仕事の範囲が決められているような場合は契約以外の仕事を増やすなら契約内容の変更が必要です。

契約範囲の業務でミスがあれば、咎められるのは仕方がありませんが警備員が決められてもいないのにいきなりやれと言われて、ミスをして責任を指摘されるのは契約違反になります。

そのあたりの契約を知らない下の方の従業員と、下の方の警備員が話し合って決めてしまうのは壊滅的だと言わざるを得ません。

こうして契約外の仕事が増えていく

ただし契約書の中に「その都度協議して決める・・」なんて書いてある場合は一番厄介です。

契約の中に業務の内容が詳しく書いていない箇所にそう書いてあると、クライアント側の都合のいいような解釈がなされてしまって、警備側の仕事がどんどん増えて行ってしまいます。

従業員側が自分たちの仕事を警備員側に押し付けて、自分たちは楽をして警備員にやらせる・・という構図です。

委託側が弱い立場になるのはこのパターンに陥りやすいですね。

本当はそうならない様契約書があって、警備員に不当な仕事(責任)を押し付けられない様にもなって居る筈なのに・・。

今回もそんな不当な仕事を押し付けられている様な流れになって居ます。

ウチの現場の隊員もそういった事情を知らないので

「じゃあ鍵が返ってきたら、確認に行かなくちゃ・・大変になりますね。」

なんてもうやる前提な話になって居るんですよ。いやもうその思考からおかしいんだからね、それ!

言われた事を何でも受けてはいけない

警備業は人の依頼を受けて行う営業行為なんです。

ですがそれはどんな仕事をするのか話し合って、契約書を交わしてこういった仕事をする・・と警備員がやる仕事を決められています。

ある日にポッと湧いて出た仕事をやらされることはあってはいけないんです。

これを知らない警備員は、これを知らない従業員に仕事を頼まれると「クライアントが頼んできた来た事だから断ってはいけない」という無知な正義感で受けてしまいます。

契約書を見た事のある警備員や、契約外の仕事を受けてはいけない・・ということを知っている警備員の方はこの事をしっかりと理解して、自分から断る事をしないまでも「責任者に伝えてからお答えします」という形に留めておいてその場で簡単に受け付けないよう注意して欲しいですね。

 

警備のしごとのトップページ

スポンサーリンク