商業施設の出入管理で貸し出す入館証などは普通、未返却があった場合、返却を促すよう決められた時間に当人やその職場に連絡したりします。
入館証の効果は絶大で、それがあれば関係者でしか入れない場所へも入ることが許されるからです。悪用されたら大変なことになります・・。
商業施設などは特に、後方通路などにはお店の商品が置いてあったりするので、うっかり関係者以外の人物に入られて物を盗られるようなことがあっては困るのです。
なので、入館証の扱いはとても気を使います。
返ってこないと警備内では結構問題になります。
そりゃそうですよね、通したのは警備員なのですから・・。
しかし、今の現場は結構入館証に対する扱いが、クライアントも警備側も甘いです。
とりあえず、未返却の記録は取っていますがその後どうしたというアクションがありません。
クライアント側も記録をとっているのは知っていますが、それをどうして欲しい、という要望までは出してきません。
一度こちらから
「未返却者に対して連絡してみては?」
という提案を出しましたが、あまり良い返事は返ってきませんでした。
なので対応は記録を取るまで、で終了しています。
その結果、どうなったかというと
入館証は日を追うごとに減ってゆきます。
未返却でもある程度は返ってきますが、警備側からなにもアクションを起こさないと返却率は1か月単位で見ると8割から9割くらいです。
商業施設の頃はほぼ10割だったので、それから比べると低いですね。
ウチの現場は入館証で悪用されるような問題はまず発生し得ないのでまだよいですが、商業施設を経験している身からするとこれでいいのかな・・と思ってしまいます。
貸し出し時に
「お帰りの時にはご返却お願いします。」
と一言伝えているのと、未返却の記録を取っているので何か問題があった時に業務的には問題なかったといえると思いますが、やや心配です。
そういえば、この間ずっと昔に発行していた記録にさえ残っていないような古い入館証が返ってきました。
そこにはこの現場の名称が記載されているのですが、数十年以上前の名称の書かれた入館証でした。
この現場には当時貸出しをした警備員なんて既に誰もいません。
よくこんな古いの持ってたな!と感心しました。