警備業界は人手不足です。これはもう何十年と続いている問題でもあります。しかし、人が入ってこない訳ではなく入れ替わりが激しいのだと体感としてあります。数多くある警備会社で人手不足の原因は様々だと思いますが、弊社では他社と比較して安い賃金で求人を出しているので、人があまり入ってこないのだと感じています。
警備業界は人手不足
警備業界は長らく人手不足が続いています。
これはもう何十年と続いている問題でもあり、実際に現場で働いていても何年も感じている事です。
今では多くの業界でも人手不足だという話を聞きますが、警備業界よりもまともだと思われるような業種で人手不足が発生してしまう様では、警備業界はそれ以上に人が集まらないのでは、と思います。
警備業界では、多くの警備員さんが中途採用者であり、更にその多くは定年を迎えた高齢者の方になります。
実際警備業界は高齢者の方にウエイトが大きく、定年を迎えた方が入って来る人数が多いという事は、新卒者の若い人材の取り合いをしないで済む分、まだマシなのかもしれません。
そんな中でも警備会社によって、応募者に偏りがあり会社によって人手不足の度合いも違うようです。
人手不足の原因は様々
警備業界全体が人手不足なのは間違いないのですが、各警備会社によって人手不足になる理由も様々だと思われます。
過去に所属していた警備会社では、確かに人手不足ではありました。
配属されてくる新人警備員さんが短い期間で退職してしまっても、すぐに補充されていました。
賃金もそれほど低いわけでも無く、人の入れ替わりが激しい理由は
「現場の仕事がキツイ」
という事が原因でした。
確かに今思えば、施設警備員としての業務はきつかったと思いますし、そしてあの業務内容を考えると、当時の給料では低すぎるかもしれません。
施設警備員と一言で云っても、配属される現場によっては仕事がきつすぎて、他社と比較するとそれほど変わりのない給料ですが、それでは仕事内容と給料が見合ってないのだと思います。
こんなにハードなのにたったこれだけしか貰えないの？！という状態です。
警備員の仕事はラクだという認識の人も多い様で、その理想と違うという事で入っても直ぐに辞めてしまっている様でした。
弊社に人が集まらない訳
そして今現在所属している警備会社では、以前の会社よりも人手不足が深刻です。
前の会社の人の入れ替わりの状態の比較ができるから、今の会社の方が「酷い」と分かるのですが、人の入れ替わりがスムーズに出来ていません。
仕事はそれほどキツクは無いのですが、人が足りない状態になっても新人の警備員さんが直ぐに補充されないのです。
酷いと1年経っても新人を手配してもらえない時もありました。
当然、人が足りないので現場で、働いている隊員さんたちに足りない分のしわ寄せが行きます。
それほど稼がなくても良いと少ない出勤日数で働きたい人がいても、無理して目一杯出勤してもらっている状態です。
一応、労基違反にならない範囲で出勤してもらっていますが、それでもギリギリです。
それほど現場が無理して働いているのに、会社側は人を手配出来ないのです。
なぜ人が入ってこないのかというと何となく理由は分かります。
それは
「他社よりも低い賃金で募集しているからです」
多くの警備会社が求人を出している中で、弊社はそれと同じかそれ以下です。
警備員の求人を見てどこを気にするか、というと殆どの人は給料だと思います。
そんな重要視しているお金の部分で、弊社は周りよりも劣っているのです。
これでは、まず人を集めるというスタート地点で他社よりも遅れを取っています。
これでは、ただでさえ人が集まらないのに弊社へ来るわけがありません。
現場でいつまで経っても新人警備員さんが来ない理由はこれだと思いました。
求人では警備業務の説明を読んだ所で、そこがきついのか楽なのかという事は普通の人には伝わり難いものです。
しかし、給料という数字は誰が見ても「魅力的かそうでないか」という事は一目でわかります。
その面で他社に負けているので、他の警備会社と比べて人の入りが少ないのだと思います。
だからと言ってすぐに解決できるような事ではないので、弊社では他社よりも人手不足という問題は深刻なのです。