夜間の施設警備の業務でいざ緊急事態が発生した時、夜中の勤務に入っている人は大忙しです。そんな時慌てない様に前もってクライアントと十分な話し合いをしておく必要があります。しかしその現場で夜間の業務をした事の無い人が話し合いに参加しても何も理解できないかもしれませんよね。
クライアントと折衝する警備員の責任
緊急時にどのような行動をとるべきか、という話し合いをクライアントと話し合っておく事は非常に大切です。
クライアント側も意外と警備員が行動できる範囲というのを理解していない場合が多く、折衝をして初めてお互いの理解が出来たなんて事もよくある話です。
その事前に話し合っておく内容ですが、クライアント側が警備員に一言二言伝えるだけで終わらせる場合もあります。
今の現場で夜間の対応について、我々警備員に簡単に伝言する事がありました。
その時クライアントからその話を受けたのが、夜間の業務をした事の無い隊員さんだったのです。
もちろん話を聞いても何の事を言っているのか分かるはずもなく、取りあえず勤務の交代時に引継ぎをしたそうです。
しかし、夜間の業務をする隊員さんがその話を聞いても理解しにくい内容があり、結局再度クライアントに聞き直しました。
夜間の業務をした事が無ければ、内容が間違っていても聞き直す事も出来ませんし、次の隊員さんに上手く伝える事が出来ないかもしれません。
今回はたまたま夜間の業務をした事の無い隊員さんの時に、クライアントから指示が出てきましたが、先方もまさかその人が夜間の仕事を把握していない人だとは思わなかったでしょう。
夜間の業務進行を知らない警備員も居る
そこの現場で働いている警備員さんが、全員全てのポストの業務を経験した事があるとは限りません。
その人の能力の問題や、役職や資格の有無などどこのポストでも入る事の出来る人と、昼間しか働けない様な人も居ます。
全てのポストの仕事が出来ないから、警備員として下だ、という事はありません。
優秀な人でも昼間の勤務だけという人もいます。
その優劣の違いがあるわけではない状態で警備隊は構成されています。
まあ、確かにその隊の中でも仕事の出来不出来で優劣がある警備員さんもいますが。
そんな色々な事情で夜間の仕事をしない警備員さんも居る中で、クライアントから夜間の緊急時の対応の指示が出ます。
その時に、自分は夜間の仕事をしない場合でもちゃんと引継ぎが出来るように話を聞いておかなかればなりません。
それでもちゃんと聞いておく事が不安な時は、その場でクライアントに事情を説明して夜間の仕事を把握している者か、隊長もしくは副隊長に代わりますと伝えればよいのです。
どの警備員でも対応できるように
一番理想なのは、夜間の仕事を経験していなくても指示を受け、引継ぎが出来る事です。
確かに自分の経験した事の無い業務の事を話されてもなかなか理解できないでしょう。
しかし、警備業務に関した事しか話していないはずなので施設警備の何たるかをちゃんと理解していれば、その伝達事項も分かるはずですよね。
今回うちの現場で発生した問題は、その施設警備の何たるかをちゃんと理解していない隊員であった為、その後の引継ぎが伝達不可能となってしまったのです。
元から施設警備の事を理解していない人だったので、自分に関係の無い業務の事なんて到底できるはずがありません。
まあ、普通の人なら自分の担当する業務と関係の無い事柄でも、何とか伝達できたでしょうが、クライアントが話を持ちかけた相手が悪かったという事です。
どこの現場でもこういった警備業務でもしっかり理解していない人がいる事は普通にあるのではないでしょうか。
そんな時に、いかに折衝が一度で済むようにできる仕組み作りをしておく事は重要です。