まだ梅雨が明けていないのに、各地で記録的な猛暑日が続いています。私の地域でも連日30度を超えるような暑さが続いており参っております。警備員はその暑さの中、外で立哨したり、空調の効いていない建物内を数時間歩いています。しかし、クライアントによっては警備員が過酷な環境で仕事をしている事に無関心なトコもあるのです。
警備員の苦労は知りもしない
施設警備に限らずあらゆる警備員は日頃から、暑さ寒さに耐えて仕事をしています。
今の時期は本来、梅雨の為に雨の降る中、カッパを着て汗でびしょ濡れになりながら仕事をしているはずですが、今年はまだ梅雨も明けていないのに30度を超える日が続いている状況です。
現場によって対応は違うのですが、中には警備員が日々過酷な環境下で仕事をしているのに、そんな事に全くの無関心なクライアントもいるのです。
以前は外扉が壊れて外気が入り放題の場所で、出入管理の業務をした事がありました。
冬は冷気がガンガンに入り込み、梅雨から夏にかけては湿気のせいで床が濡れるほど湿度が高く、また熱風が入り込んで殆ど外、と思うほど環境の悪い所でした。
また、別の現場ではただ立ってい居るだけの立哨を外でやらされ「これ何の意味があって立哨しているの」と思う様な事もしていました。
もちろんその場所は陰になる所もないので、夏場は炎天下の中で立ちっぱなしです。
更に、冬になれば大した防寒着もないのに北風の当たる場所で立哨です。
外で勤務するのであればそれに合わせた装備品や、強い日差しがよけられる様な対策などをするはずですが、全く何もされていませんでした。
まあ、これに関してはクライアントが悪いだけでなく、現場に警備員を送り出して後は知らん顔をしていた警備会社側にも問題はあります。
現場で働く警備員さんは、余りにも過酷な環境の為に辞めている人もいたであろうに、そこに気づいてはいなかったでしょう。
誰かが倒れてからでないと動かない
働く環境が悪いと、それだけで辞める人は居ます。
人との折り合いが合わなくて辞めてしまう人もいるでしょうが、職場環境が悪くても辞める、というのも十分な理由になると思います。
私も初めの警備の現場が劣悪な環境でしたが、これほど酷い環境とは思ってもいなかったので「辞めたい」と思ったのは事実です。
いや、ずっと辞めたい、もしくは違う現場に行きたい、と思っていました。
これだけ劣悪な環境で働いているのに、クライアントは何もしてくれないのです。
扉を直すだけで、外気は入り込まなくなるというのに。
そんな環境で働き続けたらいつか誰かが倒れるのではないか、とも思いました。
しかし、みんな丈夫なのか誰一人具合が悪くなる人は居ませんでした。
いや、これむしろ誰かが倒れでもしないと職場は改善されないのでは、と思ったものです。
いくら修繕で経費が掛かるとはいえ、人命に関する事で問題になる方が余程困るだろうに。
自営の為にこまめな水分補給を
これは私が経験したある現場での出来事でしたが、こういった問題はどこの現場でも同じように、警備員が軽視されているのではないでしょうか。
所詮警備員と言われればそれまでですが、過酷な環境で働かさせて何かあったら困るのはクライアント側だと思います。
「なぜ、そんな場所で働かせた」
と世間からやり玉に挙げられるのは目に見えています。
周りからバッシングを受けて困るのはクライアントでしょうが、それ以上に迷惑を受けるのは我々警備員です。
まともな対策も立てない場所で働かされて、体調不良になるのは自分自身ですからね。
そんな不利な状況で働かされて、体を壊す前に出来る対策は自分で何とかしたいものです。
今の時期一番気を付けたいのが、熱中症です。
いくら室内とはいえ、熱中症になる事はあるのです。
その原因の一つは、脱水症状を起こして熱中症になる事です。
これを防ぐには単純な事です。
水分補給を怠らない
これに尽きます。
出入管理中でもちょっとしたスキに水分はとれます。
現場によっては許可が出る所はあるでしょうから、確認してぜひこまめに水分補給しましょう。
外で立哨がある場合は、それこそ必ず水筒は持って行くべきです。
日が当たる場所ではあっという間に脱水症状になってしまうので、十分な水分を摂取したいとこです。
これからまだまだ暑くなると思いますが、体を壊しては稼ぐ事は出来ません。
過酷な環境で体を壊してしまわない様に、しっかりと水分補給をして欲しいと思います。