警備業界は人手不足です。この問題は警備業だけのものでは無く、比較的社会的地位の低い職業は人手不足の傾向にあります。過酷な労働環境に加えて安い賃金など・・・。このうちどれか一つでも解決されれば人手不足も解消されると思うのですが、決定的なのはやはり賃金だと思います。
このままでは人手不足は変わらない
警備業界は人手不足です。警備業というよりも多くの企業で人手不足の問題は上がっています。
この人手不足の原因は色々な理由があるでしょう。
人口の減少による働き手の不足や、労働条件が悪く人が集まらないなど、理由は様々だと思います。
多くの企業が人材を確保する為に色々な工夫もしているでしょうが、なかなか解決できていない様です。
介護福祉の分野では、国がお金を出してまで何とかしようと努力している様ですが、人手不足が解消するほどの手が打てていないのだと思います。
そして警備業界ですが例にもれず人手不足はずっと続いています。
私が警備員として働き始めた15年前くらいから既に人手不足な状態でした。
それが未だに改称されていないのですから、もう誰も解決策を見いだせていないのだと思います。
しかし、そんな人手不足ですが個人的には賃金をどうにかすれば一気に解消するとも思っています。
賃金が上がれば一気に解決する
警備員の労働賃金は決して高くありません。
昔から言われている警備員が稼げるというのは、残業や連続勤務をする事で稼げていたのであって、もともと警備業の給料が高給だったわけではありません。
それが、決められた残業時間内で働かなければならなくなったり、連続の勤務を禁止されたりと、法律で働き方を厳しく制限される様になった事で稼げなくなったのです。
今では警備員は稼げない「普通の仕事」になったというわけです。
そんな普通の働き方しかできなくなったので、警備員で働こうという人の参入も無くなり人手不足が続いているのです。
祖の人手不足を解消させようとした時、この賃金というものを何とかすれば人手不足は一気に解消されると思うのです。
今の安い賃金では人の参入もたかが知れて言いますが、今の1.5~3倍位の求人にすれば、人手不足も解消すると思います。
ただでさえ人から敬遠されている仕事で、嫌な仕事に対して高給ならまだ我慢できても、嫌な仕事で給料も安い、となればよほどの事情の人しか参入してきません。
最近では世の中の給料が少しづつ挙がって来ていますが、警備業も上げていかなければ、ますます世の中の人員確保の競争から取り残されてしまうでしょう。
世の中の賃金アップ次第なワケ
世の中の賃金が上がれば警備業界の賃金も上がっていく事でしょう。
しかし、ここで問題が一つ。
警備儀容会の賃金が上がるのは最後の最後である
という事です。
警備業というのは委託先から契約を結んでお金を貰い仕事を提供しています。
警備員の給料を上げようとすると、この契約金から出す事になるので高い契約を結ぶ必要があります。
高い契約金を出すには、その企業が高いお金を出せるだけの余裕がないとできません。
その企業の従業員に高い給料が出せるほど余裕があれば、警備業者にも高い契約金が出せるようになっているハズです。
この様に警備員の給料が上がる、という現象は世の中の多くの企業の給料が上がっていった最後に上がる形となるでしょう。
そうなると、今やっと世の中の多くの企業の給料が上がり始めたばかり、という状態なので警備業界の警備員の給料が上がるのはまだしばらく先の話しなのかもしれませんね。