施設警備員が閉店時に行う出入り口の施錠業務。これは閉鎖時刻になったら主に警備員が行う業務の一つです。この施錠業務は時間を厳守する必要があるのに、ある勘違いをした警備員がいたお話です。
施錠時間とは出入り口を閉める時間
施設警備員の方なら当たり前の事でお分かりだと思いますが、施設には出入り口の閉鎖時間というものがあります。
この閉鎖時間は施設の関係者が行っている現場もあるでしょうが、大抵は警備員がする場合が殆どです。
その施錠業務ですが、警備員にしろ関係者にしろ閉鎖時間が来たら速やかに施錠するのが決まりとなっています。
この施錠時間というものを守らないと、色々な面で弊害があり例外が在ってはいけない、と言われるほどです。
一たび閉鎖時間が遅れると、その次の業務を行う時間が遅れたり、またはいつまで経っても施錠しないと不審者が侵入する可能性も出てしまいます。
こういった様々な理由で、閉鎖時間を守るという事はとても重要な事なのです。
時間よりも人間を優先する馬鹿者警備員
問題のあった警備員は、この施錠業務をする時に
「時間を守らずに人の出入りを優先した」
という事が問題でした。
警備員が閉鎖をする準備をしていると、時間ぎりぎりまで仕事をしていた従業員が駆け込みで通る事があるのです。
これは他の施設警備員の方でも経験のある事だと思います。
警備員も人間です、急いで帰ろうとする人間を「時間が来たから」と言って施錠し遠回りで別の通路から出る様案内する事に、罪悪感の様なものを感じる人も居るでしょう。
ここの現場では、従業員が時間外に外へ出る時、目の前の出入り口が閉鎖されている時は遠回りして裏口から出るしかありません。
目の前の出入り口は時間になったら閉鎖してしまうので、時間ギリギリで駆け込んでくる光景が良くあるのです。
この時間ギリギリが本当にギリギリで、たまに時間を過ぎているのに駆け込んでくるときがあり、ある警備員はその時間を超過しているのにもかかわらず、閉鎖を待っていた・・という事です。
1分2分の事で何をそんなに・・
とお思いでしょうが、警備員が時間通りに業務、ここでいう閉鎖をしなかった場合、業務不履行または契約不履行、という違反になる可能性もあり得ます。
会社同士でその業務を多少目を瞑る、という話し合いでもされていれば良いのかもしれませんが、今回の問題は完全に一人の警備員が勝手に契約内容を無視して行っているのです。
もし、この時間を守らずに閉鎖をせずに待っている最中に何か問題が発生したら、委託側から警備会社へ賠償請求されても文句は言えません。
そんな大問題になるなんて思ってもいない警備員が
「従業員が出るのを待っている優しい警備員」
という想像をしているなら、それは大間違いです。
時間厳守の規則を破り、または契約内容を勝手に違反した賠償請求される可能性のある警備員なのです。
資格を持っている警備員の所業
この時間を守らずに、従業員が出るまで施錠をしなかった警備員は実は資格保持者なのです。
資格を持っている警備員は、警備員としての基本を習得し、またほかの警備員の見本となり指導するべき存在の者です。
その見本となるべき存在の者が、見事に契約を破り良い警備員と思われたくてやっていた事は実際全くその逆であるというこの問題。
誰にでも起こりえる事だと思います。
目の前にいる毎日顔を合わす従業員にいい顔をしたい、という思いは分からないでもありません。
あと数分待っていれば目の前の出入り口から出られるのを、閉めてしまうのはかわいそう、と思う気持ちです。
警備員でなく人として、待ってあげるという行為は相手にとってはうれしい事ですが、警備員としては失格です。
本来なら時間を守れなかった従業員が悪く、その出入り口から出たいのであれば時間を守らなければなりません。
そもそもその従業員は時間になったらその出入り口は閉鎖される、そしてそれは時間厳守という決まりがある事すら知らないのかも知れません。
警備員によって、待ってくれる人と待ってくれずに閉鎖してしまう人がいる、と真面目に業務をしている警備員を憎んでいるかもしれません。
時間通りに閉鎖している警備員は至極まっとうな事をしているのに恨まれるのです。
むしろこちらの方がかわいそうですね。
といらえず、時間通りに閉鎖するよう指導しなおしましたが、まさか資格を持っている警備員に指導するなんて思いもしませんでした。
いくら資格を持っているからと言って、その警備員が何のミスも無く完璧な警備員、という訳でもない事が今回の件で良く分かりました。