警備員になる前は、仕事で残業というものを経験してきた。しかし、施設警備員の仕事をする様になってからは、全くという訳ではないが、残業というものをしなくなった。そう、警備員という仕事は業務の構造上、基本的に残業をしなくても済むようになっているのです。
会社員と警備員の残業
警備員になる前は、会社員として仕事をしていて残業というものを何度も経験してきました。
仕事の都合で定時に帰る事が出来ず、数時間残って仕事を片付けるのです。
もちろんその分の給料は貰えますが、人にもよると思いますが私は残業代が貰えるうれしさよりも、定時にちゃんと帰る事が出来る事の方がうれしいのです。
多くの企業で残業をしなければ仕事が終わらない、とか残業をしないと稼ぐ事が出来ず生活できないなどという理由で働いている人もいると思いますが、警備員の仕事は基本的に残業というものは無いと思って良いと思います。
多くの警備業の仕事も同じだと思いますが、施設警備の現場に限ってお話すると、施設警備員の仕事は定時になると、その仕事を引き継ぐ次の警備員さんが出勤(上番)してきます。
朝の8時から夕方の18時までの仕事の場合、18時から交代の警備員さんが出勤してきます。
どれだけ仕事が残っていようと、時間になれば次の警備員さんと交代する事になるので、残った仕事は次の警備員さんが引き受けてくれるのです。
まあ、警備員の業務で「仕事が残る」なんていう現象はまずありませんがね。
時間になれば交代の警備員さんに引き継いでしまうので、警備という仕事は残業とはある意味無縁なものなのです。
現場よっては残業がある
警備の仕事は残業とは無縁と言いつつ、実は完全に無縁という訳ではありません。
交代の警備員が出勤、という時点でお気づきの方もいるかもしれませんが
そう
「交代の警備員が遅刻や欠勤をすると帰宅どころの話ではなくなる」
のです。
警備の仕事は、交代の警備員さんが遅れる事無く出勤してくるから、残業をする事なく帰宅する事が出来るのですが、警備員さんの中には遅刻グセのある人や、もっと酷いと休みグセのある人もいたりします。
今まで仕事をしてきた警備員さんのほとんどは、遅刻する事もなくまた当日の突然の欠勤などする様な人は居ませんでしたが、それでもゼロとは言い切れません。
今までの現場で仕事をしてきた中で、10人に1人は遅刻や欠勤をする人がいる様な印象です。
これが多いと見るか少ないと見るかは、その警備会社や現場によってまた変わると思います。
少なくとも、私の周りでは約1割の人が、遅刻や欠勤をして交代する予定のはずだった警備員さんに迷惑を掛けてしまっていたという事です。
定時で帰る事が出来るはずなのに、交代のはずの警備員さんが遅刻をして来ることが分かると、大抵はその帰る予定のはずだった警備員さんが交代の人が来るまで残業をする形になってしまいます。
30分～1時間程度の遅れなら「仕方ない」と諦めて残りますが、これが3時間以上の遅刻や最悪、欠勤なんて事になったらその相手に対する怒りは、私も経験があるのでその気持ちは良く分かります。
拘束時間は長いが帰りは早い
そんな思わぬ残業になる事態も、現場によっては稀に発生してしまう事でしょう。
しかし、それを差し引いても警備業というものは残業のない業種なので、だらだら仕事をするような事にはなりません。
しかし、警備業全体に言える事かもしれませんが、施設警備の業務の多くは拘束時間が長い分類だと思います。
現場にもよりますが、日勤や夜勤などでも多くは10時間近くあったりしますし、当直勤務となれば拘束時間は24時間です。
日勤や夜勤などは8時間勤務に2時間の残業がついた前提での10時間だったりしますので、見方を替えれば「残業あるじゃん」と言ってしまえばそれまでですがね。
そして当直勤務はみっちり24時間の勤務なので、これで残業でも発生したらこれこそ最悪です。
しかし、現場によってはこの当直勤務の警備員さんでさえ、当直明けで帰る事が出来ずに残業を強いられることもあるのです。
ここだけの話、残業となってそのまま勤務になっても、その警備会社はその残業をなった勤務を、ちゃんと「残業」として給料計算してくれているのでしょうかね。
「残業をしている」にも拘らず、普通の日勤の計算で給料を支払っているとしたらそれはマズくはないのでしょうか。
まあ、全体を見ても警備という仕事は他の企業と比べても残業のない仕事だと思います。
拘束時間は長いですが、時間通りに帰る事が出来るというのはうれしい事ですよね。