毎年夏になると施設警備員で良かったと思うと共に、館内の空調の効き目の悪い場所が目立つようになります。それでも施設警備とはいえ、現場や業務によっては外へ出て行う事もあるので、全く外に出る事が無いとはいきません。40度近くまで上がろうかという外での仕事を1日もするのは、とても自分では無理で、毎日外で働く人には敵いませんね。
夏場の外の勤務は命の危険も
警備員の仕事で外の勤務と言えば、交通誘導警備業務や雑踏警備業務の名が上がりますね。
これらは屋内での業務というのは滅多に無く、私が知る限りでは殆ど外の仕事ばかりです。
雑踏警備業務はこの夏の時期になると、花火大会や各種イベントなど他の季節に比べて外での行事が多い気がします。
それに合わせて雑踏警備員さんは、その群衆を整理する仕事で外で1日中、立つ事になるのでしょうか。
身近な所で雑踏警備の資格を持った人がいないので、実体験を耳にする事が出来ませんが、夏の外が苦手な私としては本当に頭の下がる思いで一杯です。
更に交通湯堂警備業務に至っては、ここでもよくお話する様に基本外の勤務になるでしょう。
車で通勤の度に、何も遮る事のない外で立ちっ放しの彼らを見る度に、もはや私とは違う人類なのではと思う程、外で頑張って仕事をしています。
あんなに暑い外で、よく長時間も立った状態で仕事が出来るものだと、毎回ながら感心します。
炎天下の中で長時間外で立ち仕事をする時は、どうか熱中症にならない様に気を付けて欲しいものですね。
施設警備は屋内の仕事
そんな外での勤務者に尊敬をする反面、施設警備員というのは本当に恵まれた環境で仕事をさせてもらっていると実感します。
警備員の為に空調がついているわけではありませんが、外の命の危険を感じる気温とは違い、快適な温度で設定された館内で仕事をさせていただいているのです。
しかも現場によっては、座哨での出入管理業務となり、来客が少ないとなると1日中、ずっと椅子に座り続ける事になるのです。
快適な温度の室内で、何もする事が無く椅子に座ったままでいるだけで帰る時間がやって来る。
こんな現場で働けるのであれば、施設警備の仕事をやりたいと思うのは当然でしょうね。
しかし実際は、そんな当たり現場というのはそうあるものでもなく、更に自分からその仕事に就く、という行動を取れるわけでもありません。
世の中のヒマで楽な施設警備の現場で働いている警備員さんは、自分がいかに恵まれた環境下で仕事をしているのか、という事を有難く思わなければならないのです。
まあ、そんな現場で働けるという事を感謝もせず、甘えたいい加減な仕事をし続ければ、クライアントから目を付けられて出禁になってしまうのは明らかでしょう。
館内の仕事だと体が鈍る
そんな快適な環境下での仕事ができる施設警備員ですが、ずっと快適な環境下で仕事をし続けていると、間違いなく体が鈍ってしまいます。
警備員は元々、過酷な環境下での現場が多いので、余りにも楽過ぎる現場で働き続けると、いざ普通の現場へ異動した時、苦労する事になると思われます。
毎日椅子に座っているだけ、または巡回も散歩の様な見回りのみ、などと楽をした分だけ後で大変な目にあうという事です。
正直、ここずっと施設警備の配属はラクな現場ともいえる所ばかりで、もし今後別の物件へ異動した時に、商業施設の様な現場の配属になった時、ちゃんと働けるかが心配です。
過去には大型商業施設で、それなりに働けてはいましたがそれ以降かなりのブランクもあります。
同じ施設警備とはいえ、仕事の負担は現場によってかなり異なり、ラクな現場とキツイ現場では天と地ほども差がある場合があるという事を心得ておく必要があるのです。