夜間の巡回中に防災センターへ戻る様に無線が入る事があります。防災センター側で何かしらの問題が発生したという事なのですが、その度に巡回を中断して戻るのは、建物が広ければ広いほど防災センターとの行き来をするのは時間の無駄になります。呼び戻された内容が大した事でない時ほど、この時間のロスは勿体ないのです。
夜間巡回中に呼び戻される
夜間に建物内の巡回をしている時、防災センターから無線が入り
「防災センターまでバック願います」
と言われる事が稀にあります。
夜間の巡回、いわゆる細密巡回とも言いますが、この夜間の巡回は基本一人です。
懐中電灯や必要な書類を片手に、建物内の戸締りや火気点検などをしているのです。
どこの現場でも、夜間の細密巡回は研修の時などを除き一人で見回ります。
しかも、殆どの現場は夜間巡回として割り当てられた時間内に全て見回らなければなりません。
チェックするべきテナントや、建物内の外へとつながる窓の戸締り確認など、見るべき項目は現場次第ですが、これらを時間内に終えなければなりません。
日中の店内巡回は、夜間ほど時間内に「〇〇を確認しなければならない」とはなっていないので、日中と夜の巡回は同じ巡回ですが異なっています。
これが昼間の「店内巡回」と夜間の「細密巡回」と呼び名が違う点でもあります。
そんな夜間の巡回ですが、時間内に見回るべきものがあるのに、それを中断するかのように、防災センターへ戻る様にと無線が入る事があります。
防災センターへ呼ばれた理由は様々
夜間の巡回中に防災センターへ呼び戻される、という無線はまあ現場にもよりますが、何度かあります。
実際自分も防災センター側にいる時に、夜間巡回をしている隊員さんを呼び戻した事もあります。
夜間巡回をしている警備員さんを、呼び戻す必要がある内容とは何かというと
・トイレに行きたいので交代して欲しい
・出入管理対応で警備員の応援が欲しい
・その他
などが当たります。
この中でも良くあったのは、トイレに行きたいというものでしょうか。
防災センター内にいる警備員さんは一人でいる場合が多く、出入管理業務も兼ねていたりします。
夜間とはいえ、残業している従業員が帰宅する為に、出入管理の受付対応があるので、警備員はその場を離れるわけにはいきません。
しかし、一人で対応しているのでトイレに行きたくなった時に交代してくれる警備員が周りに居ないので、夜間巡回をしている警備員ヘ無線が入るのです。
また、夜間巡回をしている警備員も自分が防災センター勤務の時に、逆の立場を経験しているので、無線が入ると「ああ、トイレに行きたいのかな」と察する事が出来ます。
それ以外では、受付時に従業員とのやり取りの中で警備員の応援が欲しい時などに無線が入る事がありますが、この場合は余程件数は少ないかと思います。
後のその他は、夜間に営業所の人が巡察に来た時に、一旦巡回を中断して戻ってくるような場合です。
これはタイミングが悪いと、月に1回丁度当たる人がいるかもしれませんね。
この様に、夜間の時間は巡回中に仕事を中断して防災センターへ呼び戻される事があったりするのです。
夜間は最少人数で勤務している
夜間に仕事を中断して呼び戻される回数が多くなる理由それは
「夜間は警備員が最少人数しかいない」からです。
どこの現場でも、日中の警備員を配置している人数と、夜間の人数は明らかに違います。
昼間と夜間の業務量が違うというのもありますが、施設内に利用客や従業員がいる時間は昼間の方が多い場合が殆どで、夜間は人が減るので警備員のする業務も同じ様に減ります。
その為、最少人数で業務を回しているので、勤務中にいざトイレに行きたくなっても、待機中の人などいないので変わってもらう事すら出来ず、夜間巡回をしている警備員に声がかかるという事なのです。
巡回している警備員もお互い様と分かっているので、トイレに行きたいのだと分かっていても呼ばれれば文句も言わずに戻ります。
しかし、夜間巡回は決められた時間内に見るべきものが決まっています。
しかも、巡回に割り当てられた時間はそこまで余裕のない場合が多いです。
現場によっては夜間巡回に十分な時間が割り当てられている所もありますが、珍しい方だと言えるでしょう。
そのうえ、勤務する現場の施設が広ければ広いほど、巡回している現場と防災センターまでの距離が離れているので、無線で呼ばれて戻りまた巡回を再開するまで時間のロスが大きくなります。
呼ばれて防災センターへ戻るのに5分、用事が住んで巡回を再開するのに5分、合計10分は巡回時間のロスとなります。
これは意外と大きいですね。
人によっては「しばらくお待ちください」と看板を立ててトイレに行っていた人もいましたが、従業員や電話対応など、周りに迷惑にならない範囲であればそれもありかと思います。
現場によっては許可されていたり、必ず呼び戻すように、などと言われていると思いますので確認が必要です。