警備員の仕事は高齢の警備員さんが多いです。施設警備に限らず交通誘導警備でもそれは同じです。そんな高齢の警備員さんが大勢いる業界内で、高齢の人の問題の一つでもある耳が遠くなるという現象。高齢の警備員さんのうちどのくらいの人が「あ、この人耳が遠い・・」と思われているのでしょうか。
高齢になると耳が遠くなる
人間誰しも避けて通る事は出来ない老化現象。
個人差はありますが、認知機能が低下したり体力が衰えたりします。
これは誰もがいつかやってくる現象でもあり、若い人ほど気にしないものです。
そんな老化現象ですが、高齢者の多い業界の一つでもある警備業界では、多くの高齢者の人が警備員として働いています。
そんな老化現象の一つでもある「耳が遠くなる」というもの。
会話が聞き取りにくくなったり、若しくは聞こえない。
「聞こえない」という程度は人によって違いはあるでしょうが、高齢警備員さんの中にも耳の遠い人はいます。
今まで同じ現場にいた高齢の警備員さんたちの中に、明らかに「この人、耳が遠いな」と思わされた人は2~3割くらいでした。
高齢の人という基準を「60歳以上」と定義して約2~3割です。
そんな時、警備員の仕事をしていて耳が遠いというデメリットはあるのでしょうか。
耳が遠いと仕事に支障が出るのか
警備員として耳が遠いというデメリットはあるのか、という事に対して結論から言うと
「大いにある」
となります。
警備員は会話を通じてコミニュケーションを取る業務が多いです。
警備員同士のやり取りはもちろんの事、離れた場所では電話や無線機などを使用しています。
会話や無線機を使用した時に、耳が悪いと相手の伝達が聞き取れず理解できません。
実際耳の通り高齢の警備員さんとのやり取りで、口頭で業務伝達をした時、こちらが話しかけても無反応だったり、聞こえていなかったのか無視されたかの様な反応がありました。
何度も話しかけたり、普通の人に話しかけるよりも大きな声で伝えないと聞こえませんでした。
また、高齢という事で認知機能も低下していたとある高齢の警備員さんは、伝えた内容が1回で理解できなかった事も・・。
警備員という仕事はそれほど難しい仕事ではないと思いますが、それでも相手と会話でやり取りする仕事なので、耳が遠いという事は本人も周りの人も苦労する事なのです。
周りが気を遣えてもクレームは消えない
耳の遠い高齢の警備員さんがいる、という事は同じ警備隊の中では周知の事だったりするので、周りの隊員さんたちが気を使って聞き取りやすいよう行動する事は出来ます。
しかし警備員として働く以上、お客様とのやり取りは必ず発生するもので、そのやり取りではお客様は耳の遠い警備員に対して配慮はしてくれません。
むしろ、耳の通り警備員が何度も聞き直したり、またはお客様の問いに無視するような態度を取った時、それは間違いなくクレームとして上がってきてしまいます。
これまでに耳の遠い事でお客様からクレームが来た事はありませんが、もしかしたらその場で、警備員とお客様との目の前で苦情を言われていたかもしれませんね。
若しくは、お客様がそのまま怒りをぐっと堪えていたかも・・。
高齢の警備員さんの割合の多い現場の場合は、周りに老化現象による衰えに賛同してくれる同僚も多くなるので、警備隊内ではそれほど問題にはならないかもしれませんが、お客様と接する場合はクレームに繋がる可能性もあるので、気をつけなければいけないかもしれませんね。