従業員の方が仕事に関する荷物を警備室を介して業者に渡す手配をしました。結局受け渡しをする事になったのですが、週明けに「次回はご遠慮ください」とお願いするつもりです。責任が取れないような事なので、警備室に預けられても困るのです。
従業員が休みの為に警備室を利用した
週末は従業員がお休みになるこの現場です。
そんな週末の警備室にふと見慣れない荷物が・・
引継ぎの時に
「これは従業員の方が、業者が取りに来るから渡してくれと行って置いて行きました」
なんですかそれは?
ここは確かに365日24時間稼働している部屋ですが、荷物の受け渡し所ではありません。
要するに従業員は週末はお休みになるので、急な荷物の受け渡しが発生したが、受け取りが週末になる。
なので、週末でも稼働している警備室に預ければ業者が取りに来ても荷物の受け渡しが出来る・・
恐らくそう考えて、荷物を警備室の警備員に押し付けて行ったのでしょう。
まあ、従業員に強引に押し付けられてであろう事なので仕方がありませんが、何とか断れなかったかものかと。
休み前なら警備担当の方も事務所に居たであろうから、連絡して預かる事を何とか断れたであろうに。
警備室は業務としてこの様な荷物の受け渡しはしていません。
要するに契約外の仕事になるのです。
これがどれだけ危険な事かその日の隊員さんも渡した従業員も分かっていないでしょう。
契約内容に無い荷物の受け渡し行為の責任の怖さ
警備員が契約以外の仕事をした時の責任は本人だけです。
クライアント側もモチロン警備会社も助けてくれません。
これは以前からよく話しますが、契約に無い事で何か重大な過失が発生した時、委託者も警備会社も基本知らん顔です。
まあ、大抵はクライアント側が慈悲で許してくれる事も有るでしょうが通常は当人同士での解決になるでしょう。
社会的にも良かれと思った行動をしてその結果、重大な過失になった時に誰も助けてくれない、独りぼっち・・と言う状況を想像するととても恐ろしい事です。
一見、冷酷に見えるかもしれませんが契約に無い事であるのなら自分の身を守る為にも気安く受けてはいけません。
ましてやそれが次の日の引継ぎに跨ぐ内容で、責任の所在がさらにあやふやになるのなら尚更です。
勝手に気安く受けておいて、自分以外の警備員に責任を押し付けているので質が悪いですよね。
しかもこれは行けた本人もいけない事と意図してやっていないので尚更です。
意外と警備員側もその危険さに気づいていない
受けた警備員がいけない事として引き受けていないので、それを熟知している警備員からすると
「何、責任を押し付けているんだ」
としか思えません。
いつ来るかも、荷物に何かあったとしても渡した本人は何も分かっていないのに万が一苦情が来る時はその渡した警備員です。
これはたまったものではありませんよね。
業務としてある仕事なら問題が起きた時、警備会社も一緒に解決に励んでくれますが、業務外の事で問題が出た時は助けてくれません。
普段は万が一なんて問題は余程、発生しませんが発生した時はその人の社会的立場はお終いです。
最悪莫大な損害賠償請求をされて人生終わってしまうかもしれません。
そうならない為にも、普段から「業務に無い仕事の押し付けには注意しましょう」と言っているのですが中々うまくいかないものですね。
もし、業務中に明らかに業務外の事で仕事の押し付けのような事がある時は一度、先輩隊員か隊長に確認してから受けるか会社と相談してからの方が良いですよ。