施設警備員は防災センターや警備室内にパソコンがあったりします。ウチの現場にもパソコンがあります。クライアント側が用意したもので業務で日々使用しています。先日ウチの現場で高齢の警備員がパソコンの操作に手こずっていました。初めて触るわけでもないのにPC側が通常とは違う動きをしたらパニックになったようです。
警備業界も近代化している
警備室内には監視盤やローカルシステムに関するたくさんのパソコンが置いてあります。
4,50年前の警備室の様子は分かりませんが、今ではパソコンは無くてなならない物でしょう。
人間の側では高齢化が進んでいるのに、それとは逆に扱う機械は新しい物へ日々変化しています。
これはどういう事かというと
先端の備品が増えているのに、それを扱えない人間は日々増えている・・という事です。
警備業界は定年後の高齢警備員がどんどん入って来るのに、扱うパソコンが操作できない、もしくは意味が分からない・・というありさまです。
先日もパソコンの事情に疎い年配警備員が、警備室内にあるパソコンの調子が割く不具合が出かかっているのにもかかわらず報告せずに大問題に至るところでした。
〇〇な症状だとマズいから〇〇しないといけない、または報告しなければいけない・・というような知識がないため放置して置いたり、酷い場合は本人でさえ覚えていないような操作をして悪化させてしまうなどです。
今回は放置系の問題であったのでまだ何とかなりそうですが、仕組みに無知だと非常に厄介です。
そもそもおかしいな、と思って操作が分からなくてもすぐに報告しない時点で警備員として社会人として失格です。
スマホも使いこなせない
全国にいる年配者でガラケーを持っている人は高齢の同世代で3割ほどいるようです。
後の7割の高齢者はスマホ化しているようです。
ウチの現場では60歳以上の隊員でガラケー持ちは5割です。
半数はいまだにガラケー持ちです。
警備業界は底辺業界なイメージ(事実?)があるので時代の流れに乗れないような人材が多いような印象があります。そう考えると他の警備会社でもそれに近い人間がガラケー持ちなのかもしれませんね。
ウチの半分の年配警備員に聞いた事があるのですが、スマホに変えないのは金銭的な問題ではなくスマホやパソコンの様な新しいものについていけないからだそうです。
今のスマホは殆ど携帯パソコンの様なハイスペックな物までありますが、何もそこまでハイスペックな物でなくても、簡単スマホで十分なのにそれでもそういったものの存在すら知らないで自分には扱うのは無理だと感じているようでした。
情報弱者がいると危険
情報弱者、この言葉は何も高齢者にあてた言葉ではありません。
年齢に関係なく情報という様々な手段を利用できない状態を指しています。
若者でもパソコンを触った事のない人間もいますしね。
そんな中でも情報・通信技術の機器の操作を覚えられない人に高齢者が比較的多いために
高齢者=情報弱者というイメージがついていると思います。
この情報弱者が多いと問題点も増えてきます。
機器の操作に不慣れなため、職場の作業も遅滞しますし思わぬ誤操作も発生します。
ウチの現場では過去に業務のデータを削除された事も・・・。
また今回のようにPCに不具合が見つかってもそういった人間には判断がつかず気づいた時には手遅れ、何て事も・・。
今更新しい事に慣れろ、覚えろ・・とまでは言いませんが、少なくとも何かあったら勝手な判断をせずに分かっている人の意見をちゃんと聞け!と言いたいです。
上から言われた事を知りもしない人間が勝手な判断をして、誰が責任を取るのでしょうか。