警備員は休みたくても気軽に休めない

施設警備員の多くの仕事は気軽に休めません。というのも、施設警備員は一人一人が受け持つポストがあり、そのポストは出勤の穴を空けられないのです。5人ポストの場合、「今日1人休みだから、4人でやるぞ」は許されないのです。自分が休んだら、代わりに誰かが出なければならない。そんな仕組みなので迂闊に風邪もひけません。

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求人では「働きたい時に好きな様に」と言うが

警備の求人などに「働きたい時に稼げる」なんて書いてありますが、施設警備の現場に限って、好きな時に出勤して好きな日にいきなり休むなんて言う事はまず出来ません。

 

常駐警備の場合は特に無理でしょう。

年単位で契約している様な施設では、1日当たりのポスト人数が決められていて、絶対にその人数以下では仕事をする事は許されません。

5人の警備員が出勤しなければいけない所を、4人しか配置させなかった場合、明らかに契約不履行とみなされ、賠償問題に発展するかもしれません。

 

なので、警備会社側、隊長または資格保持者などは欠員が出た日は、必死になって人員を確保するのです。

そんな契約があるからこそ、気軽に出勤して気が向いたら休む、なんていう行動をとる事は許可されないでしょう。

 

それでも施設警備の現場でそのような事をうたっている所は、人数確保の無い現場の募集なのかもしれません。

もしくはあらかじめ面接時に、週に出られる日数いくら位欲しいのか聞かれるかもしれません。

その情報を基に、現場へ配属される事になります。

しかし、一度その現場へ配属となると、面接の時に希望した内容以外の稼ぎは出来ない場合もあるのです。

入社したら勤務表でがっちり固められる

多くの施設警備の現場は、ポスト人数が契約で決められています。

そしておおよそか月単位での勤務表が決められ、向こう1か月は仕事に入る日が固定されるのです。

 

こうなっては、1か月間決められた日にちは必ず出勤しなければなりません。

逆の言い方をすれば、1か月は給料の保証がされたようなものです。

 

現場によっては、来週自分がどこの現場へ入るのか決まっておらず、先の収入が未確定、なんていうのもザラにあります。

これが警備業界の一面でもあります。

このパターンは施設警備よりも交通誘導警備員の方に多く見られるようです。

まあ、交通誘導警備の現場でも長期の工事の現場であれば、毎日同じ現場での仕事もあるようですがね。

 

そんな現場での勤務ですが、1か月ごとに自分の仕事に入る日が決められるので、その日は休む事は出来ません。

病欠もそうですが、急用で休まなければならなくなった時はどの様にしていますか。

休むのなら誰かが代わりに出勤しなければならない

これは警備会社や、現場の隊長の意向で違うと思いますが、病欠や急な用事が入った場合どのように休みを取っていますか。

私が今まで経験した現場では

 

・隊長に連絡して、隊長が空いた枠の代わりの人を探す

・自分で代わりの人を探す

 

この2通りでした。

そしてこのどちらの報告をしても同じなのは

 

「誰かが休みの日なのに出勤させられる」

 

という事です。

そう、自分が休むという事は誰かの休みが削られるという事なのです。

これの為に、突発的に気軽に休む事が出来ないのです。

警備の求人の掲載文の様に「気軽に」ではありません。

 

まあ、自分の休みの為なら相手がどうなろうと気にしない様な人は、遠慮なく気軽に休む事は出来るのでしょうが。

以前の現場にそれを実行している警備員が居ました。

みんなの前では「先日は失礼しました」などと云っていましたが。

 

後日、当日の朝になって電話で理由を作ってまた「休みます」の報告です。

警備員の仕事をしてきた中で、個人の警備員に対して「どうしようもないヤツだ」と思った一人です。

 

仕方のない急な休みがあるのは理解しています。

しかし、毎週の様に休んだり、別の日に交代して返すなどせず、一方的に好きな時に休んでばかりいると、いつか隊の中で孤立してしまいますよ。

 

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