施設警備員の仕事は、空調の効いた快適な職場だと言われていますが、あれはウソです。実際は夏は暑いし冬は寒い環境です。まあ中には本当に快適な環境下での職場もあるかもしれませんが。そんな施設警備員の制服は室内での勤務を想定しているのか生地が薄いです。汗が乾き易い為として生地が薄いのかもしれませんが、そんな薄い生地で館内で仕事をするには、この冬の時期はツラいんです。
施設警備員には一応冬用の制服もある
室内の快適な環境下での仕事という割に、施設警備員には冬服というものが存在します。
まあ、正確には施設警備員でも外での勤務もあるので、何も室内ばかりの勤務ではなく、その時の為にある様な意味でも冬服があっても別におかしくはありません。
しかし、室内の仕事であってもオールシーズン同じ服装では寒い時もあるので、冬服に衣替えをして勤務している警備会社も多い事でしょう。
私が経験してきた警備会社も、夏服と冬服があり、季節によって衣替えをしていました。
しかし、個人的な事を言うと今の警備会社の冬服はデザインが古臭くて正直好きではありません。
以前は違う警備会社に属し商業施設で勤務していましたが、当時の制服はまだマシでした。
もし、今の警備会社の制服で商業施設の勤務だったら、今の警備会社の冬服で商業施設の勤務は絶対にお断りです。
それこそ、建前はもっともらしい理由で辞めるでしょうが、本心はこのダサい制服を着て大勢のお客様のいる店内を歩くのが嫌で辞めている事でしょう。
そんな制服ですが、快適と言われる環境下なので、現場によっては夏服のまま冬も勤務する現場があるのですが、やはり警備員にとって快適という訳ではなさそうです。
お客様には快適な環境だが警備員は対象外
商業施設では来店されるお客様に快適に過ごしていただけるように、館内は空調がバッチリ効いています。
館内と云いましたが、正確には「店内」というべきでしょう。
一歩、関係者しか通る事が出来ない後方通路に入ると、店内とは区切られたスペースの為、そのエリアは空調が効いていません。
ただ通り過ぎるだけの通路なので、そこまで空調を入れる必要はないのかもしれませんが、店舗が大型になればなるほど、後方通路も長くなります。
しかし、そこで働く従業員にまで余計な経費を掛ける事はしないので、店内から扉を一枚くぐっただけでそこは別空間です。
そう、従業員などが利用する関係者エリアという場所は、すべて空調の効いていない場所になるのです。
施設警備員ももちろん関係者です。
勤務中に店内を巡回する事があるので、一時的に快適なエリアでの勤務となりますが、それ以外の時間はこの、快適ではないエリアでのお仕事になります。
当時私が勤務していた現場の、後方通路での出入管理がその最たるもので、夏の時期の湿度と高温下での立哨や、冬の時期の10度以下の受付場での立哨や人が通る度に冷たい風が吹きつける職場はまさに、快適な環境下でのお仕事とは程遠い
「劣悪な環境下でのお仕事」
そのものでした。
あの当時に出入管理をしていた警備員さんは、冬の時期は殆ど冬用の制服を着ているのにもかかわらず、更にその上に防寒着を着て受付業務をしていました。
室内にいるのに防寒着を着る
室内の業務にも拘らず、冬服を着用しているのにさらにその上に防寒着を着て出入管理業務をしていたのです。
しかも、そこの現場は会社から現場に対して防寒着を数着支給していただけなので、他の警備員さんと着回しするしかないのです。
警備業界あるあるですが、個人に対して制服を支給するのではなく、現場に備品として支給するので、会社にとっては経費削減出来て良いのかもしれませんが、現場で働く警備員にとっては最悪です。
以前ここでもお話ししましたが、個人のものでは無いので、汚いからと云っても誰も洗おうとはしません。
誰かが洗ってくれるだろう、というチキンレース状態です。
そんな汚い防寒着でも寒さには勝てず、みな出入管理業務をする時は防寒着を着るのです。
それほど後方通路が寒いという事ですね。
今ではそんな過酷な商業施設では勤務していないのですが、現場が変わっても寒がりな人はどこにでも居るもので、当時のあの商業施設に比べたらなんて事は無い様な出入管理の受付場でも、防寒着を着ている隊員さんがいます。
「え、この程度で防寒着が必要なの？」
あの商業施設での出入管理を経験している警備員さんなら、その程度で防寒着を着る事なんてないでしょうね。
この施設警備の現場では、出入管理の受付場で防寒着を着る事は禁止されていませんが、現場によってはクライアント側が禁止している所もあるのかもしれませんので、寒いからと勝手に防寒着を着る事をしないようお気を付けください。