少し前の夏ごろにとある警備会社の警備員がお客様の釣銭を盗んでしまった、という事件がありました。
この件で、その警備員が勤務していた警備会社が契約を解除され一定期間その現場での契約の資格を失ってしまいました。
警備員と防犯カメラ
通常、警備員が配置されている様な物件は、ほぼ防犯カメラがあるといってよいでしょう。
警備員が巡回してなお目の届かない、または人間がずっと監視していなくても良いように防犯カメラがあったりします。
そんな事は警備員にとっては当たり前のことで、事案があった時などに録画されていたカメラを見たり、警察に協力するために録画された記録を渡したりしています。
そんなことを知っているはずなのに、この警備員はなぜそんなことをした・・?
と疑問に思うばかりです。
本来、そういった犯罪を防がなければいけない業種の人間がしたことを非常に腹立たしく残念に思います。
信頼されてこその警備業
警備員として毎日仕事をしていると、巡回中各部屋などにいろんなものが置きっぱなしになっていることがあります。
クライアントのだらしなさを問うのはここでは置いておいて・・。
現金やお菓子、店舗であれば誰も居ない店内は高価な商品だらけです。
警備員以外は誰も居ません。
施設警備員は日頃からそんな職場を毎回巡回するのです。
でも、それでもその商品に手を出さないのは
そういった事を信頼されて業務を任されていると判っているからです。
これは警備員に限ったことではなく、物を盗まないという常識があるからですね。
仲間の警備員に多大な迷惑
今回の件で盗んだ本人が罰を受けるのは当然ですが、こういった場合に限らず犯罪に関係した事案があった場合は警備会社もその契約から外されてしまいます。
契約が外れるとはどういうことかというと
そこにいた警備員全員が職を失うのです。
悪さをしたのが一人であっても、クライアントからすればそこの警備会社が信用出来なくなるという事になってしまうのです。
会社にとってもそこの隊員にとっても非常に迷惑な話です。
よくある話で商業施設にいたときに
巡回キーを無くすと全ての扉の鍵を変えなくてはいけなくなり、その損害賠償に数百万円かかる、さらにその不始末から警備会社が契約解除されることになる。
そうなるとそこに居た警備員10数名の生活が突然なくなり、そこから数千万円の損害賠償を警備会社からされるぞ
だから巡回キーは絶対無くすな、と。
ようするに、問題を起こしてクライアントからの信用を無くし契約を解除されるという事は、そこに居た警備員の生活も奪う事になるわけです。
たとえ飴玉一つでも信頼を失うには十分です。
相手から信頼されて施設を任されているので、それを失うようなことは絶対にしてはいけません。