多くの高齢の警備員さんと仕事をしてきましたが、その中でも問題によく上がるのが「耳が遠くなる」というものです。業務伝達をした時に必ず2回以上聞き直されるのもありますが、以前の現場では本人を呼んでも反応しないというものです。名前を読んでいるのに本人は気付かずに素通りしてしまうのを見て「無視された」と受け取る警備員さんもおりある意味トラブルの元にもなり得る問題です。
警備業界は高齢者に支えられている
警備業界は高齢者の多い業界です。
平均年齢が60歳近いので、ある意味若い人には参入しにくい業界とも言えます。
前回も若い人材が必要というお話をしましたが、年齢層の高い職場に入りづらいという理由も一理あります。
ただでさえ年齢か高く、先輩にもあたるので仕事がやりづらいのは確かです。
しかし、この年齢層の高い人が大多数を占めているので、警備業界は彼らに支えられているも事実で、これを変える事もまず無理でしょう。
そんな高齢の人の多い警備業界ですが、年齢が高くなると様々な問題も露出してきます。
その中の一つに「耳が遠くなる」というものがあります。
これまでの現場でも多くの高齢の警備員さんがいましたが、高齢者特有の問題の中で耳が遠いというのは身近な加齢問題でもあります。
警備員に限らず耳が遠いというのは、仕事をする上で業務的にも支障があります。
耳が遠いと仕事に影響が出る
まず耳が遠くなると、適切な業務伝達が上手く出来ません。
これまでの現場でも耳の遠い警備員さんはいましたが、業務連絡をしても大抵1回では聞き取れず、2回以上同じ事を繰り返し伝えていました。
酷い場合だと以前の現場では、隊員さんが声を掛けているのに聞こえておらず、何度も呼び掛けてやっと反応する人も居ました。
どうやら高齢になると認知機能の低下から呼びかけに反応しなくなる症状もあるそうです。
もはやそこまで行くと、警備業務すら出来るのか?と思える程な感じもしますがね。
全ての高齢の警備員さんがそうとは限りませんが、歳を取るとその様な反応になる警備員さんもいるという事です。
業務報告は1回で伝わらず、酷いとその内容ですら抜けが増え、用事があって呼び止めても気付かない。
加齢は誰もが通る道ですが、仕事にまで支障が出るのならそれは労働の限界なのかもしれません。
高齢者の多い業界なので対策は必要
労働としても限界があるほど問題があるのなら、もうそれ以上働かせるのは業界そのものに問題があるのかもしれません。
高齢者を使い捨ての様に扱い無理な勤務を強いる。
これほどブラックな業界は無いでしょう。
しかし、現実は現場の周りの警備員さんがそれをカバーしている状況です。
聴こえないのであれば、聞こえるような努力をする。
ただ声を掛けるだけでなく、正面に立ち手を振りつつ声を掛けたり、初めから1回の報告で済むと思わず、2回3回説明する気持ちで報告する、など様々な対策を講じたりします。
これに対し会社側が何もできる事は無く、現場の警備員さんが苦労するだけの現状がもどかしいのです。
警備業界の高齢化はまだまだ続きます。
警備員の平均年齢がこれよりさらに上がるのであれば、加齢によるトラブルが増えるのも容易に想像できます。
この時、現場だけでなく警備会社としても何らかの対策を講じてくれる事を強く望みたいと思うばかりです。


