誰も見ない忘れられた電球の球切れ

警備員が巡回をしている時、照明の球切れを見つける事がたまにあります。これは通常、設備の担当の方が見つけて電球交換をするものだと思いますが、ここでは警備員が報告しなければ、設備の方はほぼ動きません。先日も、避難階段の照明が切れそうになっているのを見つけて数日後もまだ交換されていませんでした。

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警備員が巡回時に球切れを発見する

以前も、駐車場を照らす照明の一か所がしばらく球切れの状態であったお話をしたことがありました。

最後には警備員側で報告して玉替えをしていただいたのですが、今回は建物内の照明が切れているのを発見しました。

警備員は毎晩、細密巡回で建物内を歩き回ります。

その為に、建物内の照明がついている状態を見る機会も多いです。

ちなみに建物内の共用エリアはほぼ人感センサーにより照明がつくようになっています。

昼間でも暗い廊下の場合はセンサーが反応して電気がつきます。

警備員が夜間に巡回へ出る前に球切れかどうかわかると思うのですが・・。

 

恐らく設備担当の方は、夜間はもちろんの事、昼間でも建物内に余り行っていないのかもしれません。

それでも、設備の方も自分で球切れを発見して交換しないのか・・といえばそうでもないと思います。

私個人的な感覚では、10本のうち8本は警備員が見つけているのではないでしょうか。

 

さらに、その球切れをした付近の部屋の従業員さんも毎日その証明の恩恵にあずかっている訳ですが、球切れをしたら設備担当か、警備員に報告してくれればもっと早く交換できるのです。

しかし、各建物内の従業員の方々も「いつの間にか電球交換されているから、このままでいいや・・」となっているのかもしれませんね。

という事は、警備員が報告しなければずっとこのままになっている、という事なのでは。

設備担当は報告を受けてからやっと動く

設備の方が日中、建物内を行き来しないのは自分の業務とは関係のない場所になるので仕方がないと言えばそうかもしれません。

我々警備員も、自分たちの業務とは関係のない場所へは行きませんからね。

とはいえ、警備員は巡回時建物内のほぼすべてのエリアを歩くので、やはり設備の人よりは球切れを発見する回数は多いです。

 

警備員が球切れを発見しても、まずはクライアントに報告をしてから設備の方に連絡が行く流れになっています。

設備の方に直接依頼する事も出来ますが、以前クライアントから「まずはこちらへ報告してください」やんわり叱られました。

そこまできつくは言われなかったので、「絶対に」というわけでもないと思いますが、クライアントを通すと時間がかかるんですよね。

 

夜中に発見した場合、報告は翌朝になるのでそこから設備の方へ連絡となるとその時点ですでに半日かかる事になります。

夜中の発見で、すぐに設備の方へ一報入れれば朝には交換出来ているかもしれません。

まあ、そこまで夜中に緊急で交換する必要があるのか、といえばそうでもないんですけどね・・。

なにせ、報告にワンクッション必要というのは迅速に動く足かせになっています。

警備員は巡回時に必要以上に見る箇所が増える

警備員は細密巡回時に照明の球切れを見るのも、厳密には業務の一部になっています。

契約書にはっきりと「照明の球切れを確認せよ」とは書いてありませんが、建物内の設備の不備・・だとかなんとか書いてあれば照明の球切れもそれに含まれるでしょう。

こういったあいまいな文面のせいで、後付けで「〇〇もここに当てはまりますね」という指摘をされる事が多いのも警備業務のあるあるではないでしょうか。

そうなると、業務の様々な事が当てはまるようになり、結果警備員の仕事が膨大なものになっていくのです。

警備員としてはそれは困ります。

 

警備員というのは優秀な人材の集まりではありません。

 

中には、エリートばかりの屈強な警備隊も存在するかもしれませんが、今までそんな警備隊を見たことがありませんし、少なくともここの現場は定年退職したお年寄りと、よその現場で使いもにならなくてここへ行きついた人、私のようにサラリーマンから転職してきた落ち武者たちです。

 

そんな人間の集まりが、次から次へと増える仕事に対応できるはずもなく、最低限の仕事しかできません。

照明の球切れに関しても、私以外に報告を上げた隊員さんは最近見ていませんし、みな細密巡回で精いっぱいなのです。

ここの楽な現場に慣れてしまった警備員は、仕事が増えたら逃げ出してしまいます・・。

 

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