警備室内の休憩室というのは現場によって様々で、中には休憩室の無い警備室もあるでしょう。この現場は比較的恵まれた警備室で休憩室が用意されており、環境も良い方だと思います。
そんな休憩室に最近、ある隊員からオーブントースターが欲しいという要望がありました。
備品はクライアントが用意
冒頭にもあったように現場によって警備室の待遇は様々なので、ここでお話しする休憩室の環境はこの現場内での出来事です。
警備室にある備品は必要最低限の物はクライアント側が用意してくれています。
机やいす、洗い場にコンロ、冷蔵庫に電子レンジ、電気ポット、テレビまであります。
以前の休憩室には無かったので、それと比べるとものすごく恵まれた休憩室だと思います。
これを警備会社側が用意するのではなく、クライアント側が用意してくれたので警備会社側としては余計な経費をかける必要が無いので非常に助かっている事と思います。
こんな恵まれた設備がある中で勤務していると、欲が出るのか
オーブントースターが欲しいと言い出す隊員が出ました。
要するにパンを焼いて食べたい、という事なんです。
実はこの気持ちは私も初めは非常に同感でした。勤務中に小腹が空いた時に食パンを焼いて食べる事が出来たらどれだけいいか、なんて思う事が良くありました。
電子レンジと用途が若干かぶりますが、何かを軽く焼く程度ならトースターの方が便利です。
また食パン以外にも焼くには持って来いです。
ですがトースターには問題があります。
それは出火の可能性がある事です。
管理責任は警備会社
結論から言うとトースターを購入するのは見送りました。
クライアントにお願いして購入してもらおうとすれば可能だと思うのですが、使う我々警備員の方が心配です。
隊員を信用していないわけではないのですが、24時間警備室に詰めていて、夜中に一人でいる場合や眠くなってしまう事もあるような現場で、火の手が上がる事も考えられる機器類を入れてよい物かどうか・・。
基本的に警備室は警備員しか使用していません。なので、警備室内で起きた不祥事は警備員の責任、つまり警備業者が責任を取らなければいけないのです。
警備室で不審火なんてことが起こったら、間違いなく契約解除でしょうね。
そういう事を考えたら、隊全体が気を付けていても万が一も起こってもいけない・・。
その万が一を起こさない様にするには入れなければ良い、と判断して取り合えず導入は見送りました。
個人的にもトースターは欲しかったのですが、今後何か良い回避策が出れば入れましょうと隊員たちには話しました。
仮にクライアントが経費として必要でないと言われても、隊員たちでお金を出し合って入れるつもりです。
特にクライアント側の反対もないとは思います。トースターで火災を不安視しているのは私だけなので・・。
今回のように、恵まれた警備室でもあれが欲しい、こうしたいという希望はあります。
専用の警備室、というだけでもものすごく恵まれているというのに、
以前の厳しい環境下での警備室利用の頃を忘れずに今の警備室を大切に利用していかねば、と改めて思いました。