今まで知り合ってきた高齢警備員でパソコンやスマホがロクに使えない人は8割くらいいました。高齢警備員の条件は65歳以上の人を指します。高齢になるほど電子機器類に詳しくない割合が多く、警備員の業務としてパソコンがまともに使えないと仕事にならない現場もあり困った事もありました。
高齢警備員はスマホが使えない
警備員に限らずスマホを使いこなせない高齢者は多いです。
新しいものを積極的に取り込もうという意欲が無くなると、今の時代どんどん置いて行かれてしまい、ガラケーを持っている高齢者もいるそうです。
警備員として一緒に勤務してきた高齢警備員の何人かも数年前まで、ガラケーを持っていました。
周りで既にスマホを持っている警備員から、スマホの良さを聞いている場面を何度か見かけました。
「スマホがあれば無料でゲームが出来る」
「ガラケーよりも大きな画面で動画も見る事が出来る」
と、まさか仕事の合間に遊ぶ為に勧めているのではないだろうな、と思いつつ聞いていました。
しかし、そんな勧めをずっと受けてやっとスマホに変更したのは、契約更新を2度見送った後でした。
別に契約金額が今までよりも上がるのがネックになっているわけでもなさそうで、他の人から聞いた感じでは「スマートホン」という新しいものを使いこなせないかもしれない、要するに
「やはり高齢者だから使いこなせないのか」
と周りからそう思われるのが嫌だったようです。
個々の現場の高齢警備員はそろってプライドが高いので、恥をかくのが嫌だという事をずっと気にしていたようです。
その後スマホに変えましたが、やはり普通の人の様に使いこなせていない様で苦戦していました。
高齢警備員はパソコンが使えない
個人がスマホに変更した事で使いこなせない様な事があっても、業務に何の支障もないので問題ありません。
しかし、パソコンが使いこなせないと仕事に影響が出るのでこれにはやや困りました。
業務でパソコンを操作する場面があったのですが、高齢警備員さんは操作を覚えきれずに何度も相勤者に助けを求めていました。
パソコンの操作といっても、マウスで数回クリックする事と報告書を印刷するだけの操作です。
手順も画面に出ているので、普通の人なら1回操作すれば次からは一人でもやれる程度の事です。
しかし、パソコンを触った事の無い様な人にとっては、高齢者に限らず難易度の高い操作の様でした。
しかも前回分からないからとやり方を説明しているのに、数日経つとまた忘れてしまっている様でまた同じ事を説明するのです。
もうパソコンの操作に弱いというよりも、本人に覚える気が無いのではと思う程です。
今どきの警備業務は、パソコンの操作を必要とする現場も増えていると思います。
高齢警備員が増えてきている中、最低限の操作でも良いのでパソコンが使えないと仕事にならなくなってきています。
高齢警備員で両方使える人は貴重
今まで高齢警備員さんと仕事をしてきた中で、唯一65歳以上でパソコンの操作が出来る人もいました。
私が新人の警備員だった頃、その高齢警備員さんは私よりもパソコンの操作に詳しかったのです。
警備員の業務として報告書を作る時、計算式を用いた表などを作るやり方などを指導していただきました。
その高齢警備員さんと私の年齢の中間位の警備員さんがいましたが、彼の方がスマホやパソコンなどの操作に全く弱く、新しい電子機器類に弱いのは何も年齢に限った事ではないのだな、と思ったものです。
あれ以来、65歳以上で彼よりスマホやパソコンに詳しい高齢警備員さんには出会っていません。
高齢警備員さんと聞くと、その多くが最新機器に弱いイメージですがその多くはイメージ通りだと思います。
65歳以上でスマホのゲームや家庭用ゲーム機、またはPCゲームなどで遊んでいる人はほとんど見かけません。
まあ世代的にゲームで遊んでいないので、今更触ってみようとは思わないのかもしれませんが、今後数年もたてばゲーム世代の警備員さんも高齢警備員の枠に入るので、ゲームやスマホ、パソコンなどに詳しい高齢警備員さんが大勢出てくるのかもしれませんね。