細密巡回の左回りとクレセント錠

細密巡回をする時、基本は左回りで実施します。これには色々な理由がありますが、そのうちの一つに窓の鍵の仕組みが挙げられます。今までいくつかの施設の現場へ行きましたが、商業施設に関しては特に防犯面に気を使っていた為、左回りが徹底されていました。

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細密巡回は左回りが基本

施設警備の夜間の巡回は、左回りで見回ると聞いた事があると思います。

私が初めて警備員になって先輩警備員から指導してもらった時も、そう教えられました。

 

施設の構造にもよるので、一概にすべて同じ様に左回りで見回る事は出来ないかもしれませんが、基本は左回りで巡回すると思って良いでしょう。

左壁伝い、左回りで辺りを警戒しつつ見回りますが、まあ正直毎回その様に気を使い過ぎても疲れてしまうので、自分の現場の防犯の危険度を考慮して見回って良いと思います。

 

それでも五感を集中させて見回る事は重要ですが。

 

現場によって見回り方や、ルートが決められている所もあるので、警備員の基本として把握している程度でも良いでしょう。

左回りの理由は巡回の効率化

そもそもなぜ左回りを推奨するのか、正しい説は私もハッキリわかりません

聞いた人によってそれぞれ違う意見があり、どれも正しいと思えるので、全てを総合して「左回りは正しい」と判断しています。

 

まず一つに、広い施設を隊員ごとでバラバラに見回っていたら、何かあった時に情報の共有化がしにくい面があります。

さらに自分がどこまで巡回を終えたのか分からなくなる可能性もありますね。

好きな様にぐるぐる回っていたら、時間もかかりかなり効率が悪くなるでしょう。

 

それならば、右回りか左回りに統一して上層階から下層階へ、と見て行けばどこまで巡回したか、またあと未巡回エリアがどれだけ残っているかが判り易くなります。

これを更に警備隊で統一すれば、誰が指導しても同じような教え方が出来るでしょう。

 

そして右回りでなく左回りにするという統一も、実は効率化に役立っているのです。

クレセント錠の確認が容易である事

建物のほとんどの窓には錠が付いてます。

いわゆる「クレセント錠」というものですが、半円形の金具を使用した窓を施錠するものです。

これはすべて右側の窓についており、右側からでは確認する事が出来ません。

 

しかし、これを左側から見ると一目で確認する事が出来るのです。

 

夜間の巡回時に、少しでも早く窓が施錠されているかどうかを確認するために、左側から見るのが望ましいのです。

右側から回り込む、もしくは立ち止まって確認していたら、もし侵入者がいた時動作が遅れます。

 

確実に立ち止まって右側から確認する、というスタイルを守っている警備会社もあるかもしれませんが、限られた時間内に館内全てを見回る事を考えると、やはり左回りで見回った方が良いと思います。

 

一応、今まで経験してきた警備会社はいずれもこの「左回り巡回」を指導してきているので、特に決まりの無いような警備会社に在籍しているのであれば、左回りで夜間巡回をしてみる事をお勧めします。

 

 

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