仕事中にイヤホンを付けて音楽を聴いているのをどう思いますか。海外では普通にありそうですが、日本では間違いなく「けしからん」となりますね。ましてや警備員がイヤホンを付けて仕事をしていたらとんでもない事になりそうですが・・
出入管理でイヤホンを付ける強者
以前の現場で、出入管理中にイヤホンを付けていた者がいました。
その後指摘を受けて、止めたようですが他の隊員さんから聞いた話では、真夜中の誰も来ない時間帯の出入管理中では相変わらずイヤホンを付けていたようです。
仕事中にイヤホンを付ける、という行動を「マズい」という認識が無い時点で手遅れです。
出入管理が暇だからと言って、スマホをいじったりイヤホンで音楽を聴いたりする事は基本的に禁止です。
これは社会人として当たり前な事で、警備員も同じです。
社会常識として当たり前な事を、その警備員は昼間堂々と常識を破っていたのです。
まあ、元も子もない話をすれば「所詮警備員はこんなもの」と言われても仕方ありません。
それでもうちの現場では、所詮警備員・・と言われない様に努めてはいたのですが、どうしてもこういった警備員は少なからずいたのです。
周りからは丸見えな事に気づかない
いくら暇な出入管理といっても、来客が全くないわけではありません。
よその施設警備の現場と比べれば確かに暇でしたが、1日に受付場には数十名のお客様は来ていました。
そんな時に受付の警備員がイヤホンを付けていたら絶対に気づきます。
本人曰く「人が受付に来たら外してた」ような事は言っていましたが、何をしていたか知りませんが、いつも下を見ていた時間が長かった様なので、お客様が目の前に来て初めて気づいていた事が多かったと思います。
要するに
「イヤホンを付けている事に気づかれていた」
と思います。普通は来客者は警備員がイヤホンを付けていても何の注意もしません。
別に自分の会社の社員でもないですし、警備員がそんな事をしていても自分の会社の不利益にはならないからです。
「ああ、こいつ真面目に仕事していないな」
と思われる程度なのです。普通の警備員なら「あ、バレなかったラッキー」ぐらいにしか思っていないでしょうが、本当は違います。
来客で入館したお客様はその後、クライアントの商談で警備員の話をする可能性があるのです。
そんなまさか、と思うかもしれませんが隊長として、クライアントの方と話をする時に、極まれに警備員の勤務態度についてクレームを聞く事があるからです。
明らかによそから得た情報だろうな、というクライアントが知りえない警備員の失態を知っているからです。
まあ普通に考えて、いい加減な対応をしている警備員が居たら、その委託先の人に伝えるのは当たり前な事ではないでしょうか。
「いいんですかあんな警備員」
と事務所で話していてもおかしくありません。
今回はこの警備員は別な件でクレームが入りましたが、日頃から目立つような行動をしていたという事です。
仕事をするうえで「社会人の常識」から外れると警備員でもそれなりな制裁を受けるのです。
施設警備以外でのイヤホンについて
今回は施設警備員が出入管理でイヤホンを、という話でしたがよその警備員さんの現場ではどうなのでしょうか。
たとえば、外で交通誘導をしている警備員さんなどはイヤホンを付けて仕事が出来るものなのでしょうか。
単純に考えて、無線を付けていないと交互の反対側にいる警備員さんとの無線のやり取りの邪魔ですよね。
無線を聞かなかればならないのに、耳を塞いでしまうのですから不可能です。
しかし、たまに一人で誘導をしている警備員さんの現場はどうなのでしょうか。
また夏場ではパラソルでパイプ椅子に座ってじっとしている警備員さんも見かけます。
あれならイヤホンも可能そうに見えるのですが。
施設警備でも夜中に防災センターでいるだけの仕事や、3号警備の現送などイヤホンを付けても仕事に支障が無さそうな現場もあります。
会社からあらかじめそういった行為をキツク禁止されている所もあるでしょうが、中にはそれをかいくぐっている警備員さんもいる事でしょう。
色々な現場があり、規則を守っていない警備員が居れば、ちゃんと守っている警備員もいます。
自分の軽はずみな行いで、全員に迷惑を掛けるような事だけは控えて欲しいですね。