資格を取りたがらない高齢の警備員は自分の立場と資格を取らない事のデメリットをよく理解していない

ある高齢警備員さんと話をした時に、資格の話になった時その高齢警備員さんは「私は資格を取ろうとは思わない」と言われました。その方は既に65歳を超えており、資格がないと今後は会社から優遇された現場の配属からどんどん外されてしまうという事を分かっていない様でした。資格というものが会社から自分の身を守る武器であるという事をもっと自覚するべきです。

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高齢警備員は今後もっと増える

配属先の現場にもよりますが、高齢の警備員さんで構成された現場は非常に多いです。

仕事がハードすぎて、若い警備員さんでないと務まらない様な現場は、70歳近い警備員さんは中々配属される事は無いでしょう。

 

以前、商業施設で勤務していた現場もなかなかハードでしたが、それでもまだ70歳近い警備員さんでも働けるような現場でした。

まあ、それでも細密巡回後は「ひぃひぃ」言って結構辛そうでしたがね。

 

そんな高齢警備員さんですが、今後も高齢警備員さんは増えていく一方です。

今現在60歳代の警備員さんは10年後も恐らく警備の仕事をされている事だと思われます。

そしてもしかしたら、今現在70歳代の警備員さんも10年後警備員として仕事をしている可能性は十分あります。

 

年齢の為に体に限界がきて働く事が出来なくなっているかもしれませんが、ゼロにはならないと思います。

今の高齢者は元気ですからね。

 

そして今40~50歳代の警備員さんは、10年後も警備の仕事をしているとすると、50歳以上の警備員さんは全体の半数以上を占める事になると思われます。

警備業界の超高齢化ですね。

 

そんな時代になっても施設警備の仕事は、まだまだ沢山あるでしょうし現場によっては楽な所キツイ所も様々だと思います。

そんな時、楽な現場で仕事をしたくても出来ない人が出てきます。

良い環境への配属の基準

今現在施設警備の現場は、楽な現場キツい現場など様々な現場があります。

まあ、人によって楽かどうかの基準も違うので「これ」といった線引きは出来ません。

しかし、管理する施設の規模や対応するお客様の人数などを比較すれば、ある程度キツい現場楽な現場の違いは分かる事でしょう。

 

そんな同じ施設警備でも、良い環境へ配属できて仕事が出来るかそうでないかは会社も人を選んでいる場合があります。

個人的な印象ですが、その選別を決めているのが

 

・若い警備員か高齢の警備員か

・資格を取得しているかそうでないか

 

この2つを基準にして会社から優遇され、良い環境の現場で仕事をさせてもらえるかという選別をしているのではないかと思います。

若い警備員は今後数十年は、自分の警備会社で貢献してもらえる可能性がありますが、70歳近い高齢警備員さんはあと10年位したら体力の限界がきて退職されてしまうかもしれません。

 

そうなると、仕事の出来は別にして年齢で人選をする事は何ら不思議な事ではありません。

 

そして、もう一つは資格を取得しているかどうかです。

これは2級でも1級でもどちらでも構いませんが、資格を取得しているという事は少なくとも、警備員としての一定のレベルの仕事は出来るという事が認知されています。

中には資格を持っていても、取得できたのが「間違い」なのではないかと思うほどひどい警備員もいますが、まあ大抵の警備員さんは一定水準の知識は身に付けています。

 

これらの基準を満たしている人とそうでない人と天秤にかけた時、警備会社はこのどちらも兼ね備えた人を優遇するのは当然です。

こういった人に少しでも長く留まってもらう為に、それほどきつくない現場へ配属させるのは自然な事だと思います。

 

そして、70歳近い高齢警備員であり更に資格も取得していない、という警備員さんとなると楽だとかキツいなどといった現場を考慮せずに配属するかもしれませんね。

 

そう、高齢で資格を取得していない警備員さんは、今後増える事で楽な現場に入る事が出来る保証が無いのです。

冒頭でもお話した高齢の警備員さんは「資格は散りたくない」と言っていましたが、数年後には楽な現場に入りたくても競争率が高すぎて、いやもしくは競争にも参加できないかもしれないという事なのです。

 

この高齢警備員さんがそこまで考えたうえで「資格は取らない」といったのか分かりませんが、本人がそれでも良いのなら別に構いません。

しかし、今後必ず高齢警備員であふれる時、この様な事態になるのは容易に想像がつきますよね。

資格は自分を守る武器である

資格を取得するというのは、何も高齢の警備員さんに限った話ではありません。

20歳代の若い警備員をはじめ、今現在50歳代の警備員さんでも、楽な現場で働けなくなるかもしれません。

 

そんな時に、1級までとは言わないにしてもせめて2級の資格は取得しておかないと、会社から優遇される事は無いでしょう。

多くの警備会社が、資格手当てを払ってまで資格者を確保しています。

施設警備の多くの現場は、特に施設警備業務検定の資格を取得していなくても仕事をする事が出来ます。

 

しかし、資格を持っていない警備員さんと比べると仕事に対する知識は明らかに変わってきます。

また、資格を持っていればクライアントに対しても他の警備員さんと違った反応をしてくれる事もあります。

 

資格を取るという事は、単に収入を上げる為なだけのものでは無く、警備会社に所属する限り

 

「自分を守る武器でもある」

 

でもあるのです。

多くの人が手当ての為だけと思いがちなのではないでしょうか。

 

「たった500円しか貰えないのなら試験など受けたくない」

 

と思っている警備員さんも多いのかもしれません。

しかし、一度取得してしまえば効果はずっと、微々たるものですが収入も上がりますし、何より会社に対して自分の立場を主張する効果もあります。

資格がない事で会社に都合よく使われる位なら、資格を取得して一目置かせ

 

「ぞんざいな扱いをされる位なら違う警備会社へ行きますよ」

 

という態度で良い現場を手配してもらう事も可能かもしれません。

まあ、資格を取得して警備会社の待遇が悪ければ「違う警備会社へ移籍する」というのは今でも多くの警備員さんが実際にしている事なので、別に珍しい行為でもありません。

 

長く警備の仕事を続けていこうと思っている警備員さんは、今後資格を取得するという行動を取ってみてはいかがでしょうか。

 

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