施設警備員は業務中に白手袋を使用する事があります。主に巡回時に身に付けて見回るのですが、これは自分の手を守る為以外にも、制服の一部として相手に魅せる警備を披露する為でもあります.そんな魅せる警備の為の白手袋を、軍手で乗り越えようとする、魅せるなんてあったものでない警備員がいるのです。
白手袋と言っても色々ある
施設警備員として、白手袋を身に付けて仕事をしている方も多いと思います。
主に巡回時に白手袋を身に付けている事と思いますが、決して寒さ対策の為のモノではありません。
中には立哨中に「寒いから」と身に付けるよう言われている場面でない時に白手袋を着用しているポンコツ警備員もいます。
このポンコツ警備員は、夏になればすぐに「暑い」と愚痴を言う様な者なので、もちろん夏場での立哨中では白手袋は着用していませんでした。
話がそれましたが、そんな白手袋ですが多くの警備会社では個人で白手袋を用意させている所が殆どで、みんな色々な白手袋を準備しています。
それでも大きく分けて2種類の白手袋がほとんどだと思います。
主に「綿」と「ナイロン」の白手袋を皆用意していると思われます。
「綿」の白手袋ですが、こちらは100円均一のお店などでよく見かける白手袋です。
私は購入した事がありませんが、1組で100円という事なのでしょうか。
比較的安く手に入れられます。
しかし、安く買えるという事はその分生地が余り丈夫でない様な感じがします。
過去の現場でも、100円均一で購入して来たであろう綿の白手袋を持っていた隊員さんのモノを見ましたが、少し使用しただけで穴が開いてしまったり、汚れやすいのかすぐに真っ黒になっていました。
いくら安くても直ぐにボロボロになって、また新しいモノものを購入していたら結局高くついてしまうのではないでしょうか。
そしてもう一つは「ナイロン」の白手袋です。
このナイロンの手袋は「礼装用」や「フォーマルの装い」の時によく使われている白手袋です。
これは昔からよく見るタイプの白手袋だと思います。
この白手袋の価格は、1組で500円~という、若干高めの設定です。
しかし、この「ナイロン製」の白手袋こそが、警備員が着用するべき白手袋だと私は思います。
綿とナイロンの白手袋の見た目は、明らかにナイロンの方が見た目的によく見えます。
綿の手袋は素材が柔らかい分、手の丸みに馴染んでしまい「魅せる警備」としてはいまいちな印象です。
まあ、そこまで細かく見ているお客様は居ないと思いますが、同業者の警備員が見たら
「うわ、あの警備員綿の白手袋を身に付けている」
と気づかれるかもしれませんよ。
施設警備員の白手袋とは軍手ではない
そんな綿かナイロンかという話の中で、ある隊員は白手袋として「軍手」を身に付けていました。
施設警備員が巡回時に、綿でもなくナイロンでもない軍手という選択肢に、初めて見た時は
「この警備員員は魅せる警備、という概念は無いのか」
と驚いたものです。
彼曰く
「巡回時にバリカやカラーコーンなどを触り、白手袋が汚れるから軍手は都合が良い」
と聞いた事があります。
もはや、魅せる警備という考えよりも、自分の手袋が汚れるからという利己的な方を優先したようです。
施設警備員の業務に必要な白色の手袋だからと言って、まさか軍手が出てくるとは・・。
確かに施設警備員の白手袋は「軍手は禁止」となってるわけではありません。
よほど警備会社が白手袋の指定でもしない限り、巡回時に個人が軍手を使用するのを、隊長の独断で禁止するわけにはいきません。
到底、魅せる警備とは程遠いですが、この警備員は巡回時はずっと軍手で見回りをしていました。
ある程度現場の隊長に、白手袋に対する決定権があったら間違いなく
「業務中の軍手は使用禁止」
にしていたと思います。
施設警備員は魅せる警備を目指せ
施設警備員は業務の特性上、多くの人の目に付く現場が多いです。
学校や病院、または商業施設など不特定多数の人に対して、お客様と警備員がかなり近くで対応する場面も多いです。
その時に制服が汚れていたり、靴が泥だらけであったり、身に付けている白手袋が軍手であった時、相手は施設警備員に対してどう感じるでしょうか。
施設警備員の職場の大半は建物内の仕事です。
屋外での仕事なら、制服が多少汚れてしまっていても「外の仕事だから」と許されるかもしれませんが、施設警備員は建物内での仕事がメインです。
施設内を行き来するお客様がきれいな服装をしているのに、その相手をする施設警備員が小汚い恰好をしていたら、嫌な顔をされるかもしれませんよね。
「魅せる警備を心掛けよ」
この言葉を守ろうとするのなら、白手袋一つとっても軍手を使わずにナイロンでも綿でも良いので、見た目の良い白手袋を身に付けて仕事をして欲しいですね。