警備員に限らず、マスクをやっと外せるようになって来たかと思ったら、再度感染者が増えてきて暫く仕事中はマスクを外せそうにありません。数年前までは、警備員が店内巡回にマスクを付けていたらクライアントから「外せ」と言われたのがウソのようです。
終わりの見えないマスク習慣
夏真っ盛りになってきたこの頃、夏前までは外出にはマスクを外しても良いと、政府が発表する位、感染者の数が減ってきていました。
感染者も少ない状態で、夏の暑い時期にマスクを付けたままでいたら熱中症になる事で、政府にクレームが入るのを恐れたのかどうか、その辺りは分かりません。
しかし、実際に夏の時期にマスクなんてしていたら息苦しくて大変です。
2020年と2021年の夏も、今年と変わらないほど暑かったですが、当時の方が「コロナは危険」という実態が今よりも良くわかっていない状況だったので、夏でもマスクをする事に抵抗は無かったと思います。
それが3年目にもなると、個人個人が対策の仕方を心得てきたのか、暑い日にマスクをつけるのはという声が強くなったのか、政府もそれに応える形になったのでしょうか。
そして、今では過去最高に感染者数が多いという現実になりました。
一昔前はマスク着用が許されなかった
警備員がマスクをして店内巡回をするのは、今では何の違和感もないでしょう。
逆に今のご時世、警備員がマスクをせずに店内巡回をしていたらクレームが入ること間違いなしだと思います。
それほど「マスクをしない」という行動の方が世間とずれている事となったのです。
ここ3年で価値観がガラリと変わった事に恐怖すら覚えます。
以前の現場では、花粉症の為に店内巡回は愚か勤務中にずっと花粉症専用のマスクを付けていた警備員さんがいましたが、周りにはマスクをしている人は皆無なので、マスクをしている事で目立っていました。
当時でもマスクをする女性客などは居ましたが、警備員が業務中にずっとマスクをしている姿は「顔が見えないから」と声が上がっていました。
サービスを提供する側が顔を隠すという行為がダメだ、という論法なのでしょうか。
最終的にはクライアントから
「店内巡回中だけはマスクを外すよう」
と言われてしまいました。
まあ、今とは全く逆の指示ですよね。
「食事中は仕方ないが、業務中は必ずマスクを付けよ」
と言われていませんか。
何が理由で今までしていた事が、全く逆の指示が出るのか、ダメだと言われていた事がある日を境に全く逆になるのか、当時マスクを外せと言われた警備員さんは今の状況を見て何を思うのでしょうか。
お客様と至近距離になるのが怖いか
警備員は出入管理で不特定多数の人と近くで対応する事になります。
現場によっては受付場にアクリル板などを張り付けて、極力接触を避けようとする対応をしていると思います。
私は過去を含めると20年以上サービス業に従事してきたので、個人的な意見かもしれませんが、今さら受付の様な場面で相手の飛沫を恐れる様な感情はありません。
しかし、警備員になって2年足らずのまだ新人ともいえる隊員さんなどは、不特定多数の人を、文字通り「目の前」という至近距離で対応する事に慣れていないのか、受付対応に及び腰な所があります。
極端に相手が近いのを嫌がるそぶりを見せたり、マスクをしていないお客様が来たりすると、わざと距離を置いて受付をしたりしたそうです。
余りにその対応が酷いと、相手が感染者でなくても腹を立ててしまうかもしれません。
まあ、自分が感染したくないという気持ちは分かりますが、むしろ警備員の方が毎日不特定多数の人の対応をしているので、そのお客様よりもキャリアになっている可能性の方が高いと思いませんか。
そんな態度を取って相手を怒らせてしまうよりも、相手から見たらあなたの方が十分恐怖に思われているのかもしれないのですよ、と。