細密巡回時に残留者に声を掛けなければならないが、申し訳ない気持ちになるのは仕方がない

施設警備員は夜中に館内の見回りをしています。これを細密巡回と呼んでいますが。この細密巡回は基本的に誰も居なくなった館内を一人で見回っています。その細密巡回時に現場によっては残業をしているいわゆる「残留者」という従業員が残っている事があります。そんな時、巡回中の警備員は残留者に対して声を掛けなければならないのですが・・。

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細密巡回時に残留者がいる現場での対応

私が今まで経験してきた現場では、細密巡回時に「今日は残留者がいない」という状況は1度もありませんでした。

大型商業施設では多くの従業員が勤務しているので、テナントの数が多いほど警備員が細密巡回で見回っても、どこかで残業をしている状況があるでしょう。

 

しかし、小さな施設や夕方には職員などが帰宅してしまい、夜中に人が残るはずの無い様な施設でも、残留者が遅くまで残っている事がありました。

 

今まで勤務した現場も、必ずと言っていいほど残留者が残っていたので、もう残留者がいるのが当たり前な感じにもなって細密巡回をするようになりました。

 

そんな細密巡回ですが、残留者がいる時に声を掛けなければならない現場とそうで無い現場があります。

そう、施設によっては残留者に対して

 

「声を掛けなければならない現場」

「声を掛ける必要の無い現場」

 

があるのです。

これは配属先の現場で対応の仕方が違うので、自分の経験したやり方を違う現場でも同じように行うと、後でクレームになる事があるので

 

「勤務先の細密巡回時の声掛けはするのかしないのか」

 

という事を必ず確認をするようにしましょう。

声を掛ける時も、先輩警備員がどのような声掛けをするのと良いのか指導してくれると思いますので、よく聞いておきましょう。

警備員としては誰も居ない細密巡回をしたい

警備員としては、細密巡回時には

 

「残留者も帰った後の、誰も居ない館内を細密巡回したい」

 

と施設警備員の方なら誰もが思っている事でしょう。

というのも、残留者がいるという事は

 

「残留者が帰宅した後で再度のそのエリアを確認しに行かなければならない」

 

からです。

細密巡回は決められた時間内戸締り火気点検などをしなかればなりません。

そんな時に、残留者がたくさん残っていると同じエリアを再び確認する必要があり、細密時間に与えられた時間を超過してしまうかもしれません。

 

警備員は時間ごとで仕事が次々変わります。

まあ、夜間の細密巡回で超過した時間は恐らく、仮眠時間が削られる事になるのではないかと思います。

 

「仮眠に入る時間が遅れたから、起床もその分遅らせよう」

 

とはいかないのです。

仮眠後にある業務の開始時間は、予定通りの決められた時間に始めなければなりません。

そうなると、待機時間や仮眠時間などが削られる事となってしまうのです。

 

自分の待機時間仮眠時間が短くなってしまうかもしれない事を考えると、細密巡回時には予定外の時間を掛けずにスムーズに終わらせたいのです。

それが、

 

「館内に誰も居ない状態で細密巡回をしたい」

 

という事に繋がるのです。

残留者も好きで残業をしているわけではない

しかし、残留している従業員の方も何も好きで残業をしている訳ではないと思います。

彼らは朝から出勤してきて、帰るのは日付が変わる様な時間まで残ってへとへとになっている事と思います。

早く帰りたい、と思っている時に巡回で見回ってきた警備員に

 

「もうじき閉館です、早く帰ってください」

 

と、相手を思いやった気持ちの無い言葉や態度で言われたら「カチン」と来るのは当然です。

私も昔、別の業界で遅くまで残業をしている時に、警備会社から機械警備のセットがいつまで経っても入らない事で、残留確認の電話が入った事がありましたが、その時の警備員さんはかなり好感の持てる応対をしてくれたのを今でも覚えています。

 

そんな経験をしているからこそ、今度は自分が警備員と云う立場に立った時、残業している従業員さんの気持ちはよく分かるのです。

 

警備員としては従業員の方に少しでも早く退館していただき、仕事に専念したい。

従業員の方も少しでも早く仕事を切り上げて帰宅したい。

 

この両者の思いは同じなのです。

なので、警備員側の一方的な思いをきつい言葉で伝えるのではなく、思いやりのある態度や言葉でお願いすると良いでしょう。

 

しかし

 

実際は、毎回同じテナントが毎回時間ギリギリまで残業して、警備員の細密巡回時間が結果超過する。

という事が繰り返されるのです。

私も当時勤務していて

 

「おいおい、いい加減にしてくれよ・・」

 

と、声には出しませんでしたが、細密巡回の度に思っていたのが正直な所です。

 

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