最近業務のミスのやらかしが多い警備員に対して、従業員の人から目を付けられている気がします。もちろんミスを頻発させている警備員が悪いのですが、このままマークされ続けるとこの現場から外すような指示が出てしまうかもしれません。しかも内側からも彼に対する苦情が出始めており、相当マズい状況な立場です。
不器用さが生んだ業務ミス
慣れない現場に配属されて数か月は、一連の業務を覚える為に色々とミスはあります。
これは誰にでもある事なので、その期間は目を瞑る事は普通にあります。
しかしそれ以降は、甘やかされる事なく失敗に対して厳しい事を言う先輩警備員もいます。
それも、その隊員が失敗つづきだと全体に影響が出る事があるからです。
この現場でもそれは同じで、初めの内は仕方がない事だと何も言いません出したが、最近になっても未だに業務がまともに出来ないので、苛立ち始めている隊員さんが増えてきました。
そんな中、先日クライアントからその警備員に対して苦情をいただいてしまったのです。
内容を聞く限り「そんな対応をすれば当たりまえだ」という様な事でした。
ある意味警備員として最低限、出来なければいけない様な内容です。
その内容を聞く限り、慣れない現場でやらかしてしまったというよりも、本人の不器用さでやらかしてしまった様なものです。
その為、新人だからだとかまだ慣れていないからだとかという問題でなく、人間性としてやらかしてしまった問題です。
これはどれだけ彼がこの現場で勤務しても、何年経ってもやらかす可能性があるのです。
そんな対応をされた従業員の方が、彼の態度が相当気に入らなかったらしく後日彼が業務に就いている時に再度業務の事について問い合わせたようなのです。
何も彼以外の警備員に聞けばよいものを、わざわざ彼に聞くという事は、彼がどんな対応をするのか確認したかったのかもしれません。
目を付けられて追い打ち
24時間勤務していて、何名かの警備員が仕事をしているので、特定の警備員に何度も問い合わせようとするのはそう簡単にできる事ではありません。
それをわざわざ失敗をした彼に再び問うのは、もはや彼がロックオンされているとしか考えられません。
まあ、やらかした内容を聞いた限り、全面的に彼の対応が悪かったのですが、それでも再度彼の対応の様子を見ようとするのは、ちょっとイヤらしい感じもしますね。
そして予想通り彼の対応はまたしてもダメだったようで、他の警備員さんに飛び火しました。
警備業者はクライアントから仕事を貰っているので、上下関係があるとすれば間違いなく警備業者は下になります。
本来はお金を貰ってサービスを提供している時点で、関係に上下も無いのですが、クライアント側が支払った金額分の仕事が出来ていない、といえば警備員側はその金額分の仕事を全うしなければなりません。
今回の問題がその金額、要するに契約内容の仕事が出来ていない、と言われれば警備側に全面の問題があるとなってしまうのです。
そして私が判断する限り、今回の問題は残念ながら警備員側に問題があるでしょう。
警備員が警備員としての仕事を全う出来ていないのでそれを正す必要があります。
そしてその警備員は従業員に再度問われた際にまたやらかしてしまったのです。
人間そんなに簡単に悪い点を正す事は出来ません。
昨日会った問題を翌日直ぐに正す事は、優秀な人にはできてもそれ以外の人には難しいでしょう。
そういう意味では目を付けられてしまった警備員もかわいそうと云えばかわいそうです。
そしてその問題は彼一人には留まらないのです。
仲間の警備員にも迷惑がられる
彼がやらかしてしまった事で、他の警備員さんにも影響が出ます。
一人の警備員がやらかすと
「どうせ他の警備員も同じ」
というレッテルを貼られてしまいます。
他の警備員さんは失敗する事なく仕事が出来ていても、今回やらかしてしまった警備員と同じような目で見られてしまう可能性があるのです。
そしてある隊員さんがその事について私に訴えてきました。
「彼の様な人がいると真面目に仕事をしている警備員も同じ様に見られて困る」
と。まあ分からない話ではあるのですが、他の警備員さんも似たような思いでいるかもしれません。
要するに我々の足を引っ張るなと。
まだこの訴えは全員の意見ではないのですが、この声が大きくなると問題を起こした彼はこの現場に居づらくなってしまいます。
相勤者と助け合って仕事をしている警備員が、仲間を信じられなくなると仕事になりません。
しかしそれ以前にクライアント側が彼に対してダメ出しをする可能性の方が早いかもしれません。
従業員に目を付けられて何度も試されて失敗をしています。
ある日、警備会社側に彼に対する処遇を伝えるかもしれません。
立場が対等とはいえ、委託側が要求する水準に無いと言われてしまえば、警備会社側はそれに従うしかありません。
そんな対応をされてきた警備員を今まで何人も見てきました。
今回ももしかしたら早い内に、そんな状況をまた見なければならないのかもしれません。