今の現場での閉館作業時間は一人で5分もあれば終了します。しかし、以前の現場でもある大型商業施設では複数人で1時間近くもかかりました。勤務する施設の現場によって、閉館があったり無かったり、そしてその作業時間も大きな違いがあります。しかし、経験の面から見ると時間が短ければ良いという訳でもないのです。
一人で5分で終わる閉館作業
施設警備員は勤務している建物に閉鎖時間がある場合、業務として閉館作業があります。
これは建物の各出入り口を施錠したりする作業ですが、施設によっては建物内からお客様が残っていないか確認しつつ閉鎖したり、建物内で稼働していた設備を停止したりとやる事は色々あります。
そんな中、今の現場では一応閉鎖時間はあるのですが、建物の規模も小さく出入り口の施錠箇所も少ないので、一人で5分もあれば終了します。
来訪者の残留確認だけすればよく、従業員は閉館後もまだ残留しているので、閉館業務と言っても、出入り口の施錠と一部の消灯のみとなっています。
これは、他の施設警備の現場と比べてもラクな方ではないでしょうか。
たいした設備の停止作業も無いので、閉館作業としては今まで経験した施設のどこよりも単純な作業となっています。
複数人で1時間近くかかる閉館作業
先程の5分で終了する閉館作業とは違い、過去に勤務した大型商業施設では閉館作業が1時間もかかっていました。
ちなみにこの閉館作業に必要な人員は5人~6人で担当しています。
まず1時間も閉館作業が掛かる理由として、お店の閉店時間よりも30分前に行動が始まっています。
閉館作業をする為に配置についたり、また閉鎖の前準備として事前に行動する必要があります。
この時点でラクな現場の閉館時間をゆうに越えていますね。
そして、規模の大きな施設の閉館作業は稼働していた設備の停止箇所も多く、また残留者がいない様に隅々まで確認しながら閉鎖していきます。
広い施設内だとどこかに残留者が館内に取り残されている場合も多いので、他の警備員と連携して出口を案内します。
この様に多くの警備員と1時間近くも閉館作業をする現場は、ある意味キツイ現場とも言われ、また覚える事も多くなります。
何を経験してどんな警備員になりたいか
これらの閉館作業が5分で終了する現場と複数の警備員で1時間近くも閉館作業のかかる現場など、施設警備と一言で云っても作業量がかなり異なります。
これだけ時間に違いがあると、覚えるべき業務も大きく違い、5分で閉館作業が終わる現場では、施設警備員としてそれほど身に付く事はありません。
しかし、複数の警備員と1時間近くも連携を取りつつ閉館作業をする現場では、非常に多くの業務を身に付ける事が出来ます。
警備員として働く時に、どちらが良いのかというのは人それぞれだと思います。
警備員なんて一時的な仕事で1年もしない内に辞めるから、知識なんて身に付ける必要はないので、少しでも楽な現場で働きたい。
という考え方であれば、5分で閉館作業が終了する現場で働いても問題無いでしょう。
しかし
1年以上は施設警備員として働いて、もしかしたら施設2級の資格も取得するかもしれない、とお考えであれば閉館作業が複数人で1時間かかる現場で働いた方が断然おススメです。
これらは時間的な業務がかなり違いますが、それに比例して施設警備員としての知識と経験の積み方が全く違います。
5分で終了するラクな現場では、それこそ用務員のおじさんの様な業務しか学べませんが、1時間近くかかる現場では閉館作業以外でも多くの事が学べます。
施設警備員として少しでもやる気のある方は、一通りの業務を覚えた方が良いので、ラクな現場よりもそれなりに学ぶ事の出来る現場での勤務をお勧めします。