施設警備員は夜中の巡回時に懐中電灯を使用しています。仕事で使う懐中電灯ですが、誰が用意するのかというのは警備会社によって違います。うちの警備会社は個人で用意していますが、さらにそこからまた人によって違いがあるのです。
その時は突然やって来る
懐中電灯は個人で用意しているので、隊員さんによって所持しているモノが違います。
私の使用しているモノは交換式の電池タイプのもので、電池が切れたら新しい電池と交換しなければなりません。
充電式であれば、巡回を終えた時に警備室で充電しておけば次回も充電が満タンな状態で使用できます。
しかし、交換式の懐中電灯は電池が切れたらその都度新しいものと交換になるので、コスパが悪いと言えるかもしれません。
先日も、夜間の巡回中に電池が切れやや大変な目にあいました。
毎日使用していると、光量が落ちてるのですが、毎日使用している事で光量が落ちてきている事に気が付き難いのです。
そして、ある日いきなり消えるか、明かりが必要な場面でスイッチを入れても付かない、というアクシデントに見舞われます。
現場にもよりますが、懐中電灯の明かりが無いと前に進めない、というほど暗い現場もあるでしょう。
幸い、私の勤務している所は最悪明かりが無くても、何とか進める所なので何とかなりました。
まあ、後そこまで広くない巡回範囲なので、最悪予備の電池を取りに戻る事も出来ます。
しかし、巡回中に突然明かりが消えるのは、怖がりな人でなくても一瞬ドキッとするので止めて欲しいですね。
充電式と交換式どちらがお得か
隊員さんと懐中電灯の話になると必ず出るのが「交換式か充電式か」という比較の話になります。
懐中電灯は個人で用意しているので、みな同じ懐中電灯という事はまずありません。
余程人の持っている懐中電灯が気に入った時は同じものを買うかもしれませんが、今の所誰かに感化されて同じものを買った、という警備員さんは居ませんね。
みんな自分で選んで購入した懐中電灯に愛着があるのですかね。
そんな違いのある懐中電灯ですが、乾電池が交換式か充電式かという点が大きな違いになってきます。
普段巡回時にしか出番のない懐中電灯ですが、電池が無ければ明かりは付きません。
電池が切れるタイミングを比較するのは難しいとは思いますが、使用していく上でのコストは比較できそうです。
充電式は初めに必要なものも多くお金がかかりますが、いざ使用し始めるとお金は殆ど必要ありません。
しかし、交換式は定期的に乾電池交換が必要になりますが、乾電池を購入する金額は充電式よりも安上がりです。
交換式も充電式もどちらも使用した事がありますが、どちらがお得かという比較は実は現場によって変わります。
巡回エリアが狭く、1回の巡回時間も短ければ交換式の方がお得かもしれません。
逆に、広い巡回エリアで1時間以上巡回するような現場では充電式の方が安く済むと言えるでしょう。
なぜかというと、懐中電灯で周りを照らす時間が短ければ、交換式でもそれほど電池は消耗しないからです。
結果、乾電池も長持ちするので交換時期も頻繁にはやってきません。
充電式は初めにこそお金がかかりますが、一度購入してしまえばその後はお財布からお金が出る事は無いので、長時間の巡回が何度もあるような現場でも気になりません。
交換式か充電式かで悩んでいる人は、勤務する現場も考慮すると良いと思います。
ゴツいのはカッコ良いがぶっちやけ邪魔
交換式か充電式かで悩む以前に、デザインも気にした方が良いかもしれません。
マグライトという懐中電灯があります。
これはアメリカの有名な懐中電灯のメーカーで、商品名にもなっています。
よくアメリカの警察などが所持している長尺の懐中電灯で、映画などでは武器にもなったり、ガラスを割ったりと見た事のある人も多いでしょう。
警備員であれを持っている人も居ましたが、実は日本の警備員が巡回で使用するにはあまり実用的ではありません。
日本では映画のような使い方をする事は殆どありませんし、そもそも日本の警備員が巡回で使用する時にはあの大きさでははっきり言って邪魔です。
夜間の巡回へ行く時、大抵の警備員さんは装備品が多いと思います。
巡回時は何かあった時の為に片手は空けておきたいのですが、大きな懐中電灯を持っていては両手が塞がるかもしれません。
侵入者と万が一取っ組み合いになった時に、武器として使用しては後々問題になるかもしれません。
そんな状態になるくらいならその前に警察へ連絡する方が先です。
そして、映画の様にガラスを割る様なシチュエーションもほとんどないでしょう。
そしてそれだけ大きいと乾電池の必要本数や消耗度合いも桁違いです。
これこそ、コストパフォーマンス度外視な商品はありません。
しかし、あれを持っていると見た目的には格好いいんですよね。
まあ、格好いいだけで警備員周りであれを持っていても実用性が無いので、警備員の仕事を長くやる人ほど、電池の長持ちする懐中電灯を持っています。
仕事をするにはやはり、実用性に特化したものにたどり着くもので、見た目だけで選ぶことはしないのだと、周りの隊員さんの持っている懐中電灯を見て思いました。