自分の警備隊に高齢者の警備員さんはいますか。今ではどこにでも所属しているであろう高齢警備員。見た目が白髪交じりどころか、総白髪の高齢者の警備員さんがいましたが仕事ぶりはどの様だと想像しますか。
お年寄り警備員にも色々ある
今では業界内に半数近く所属している高齢者の警備員。
日頃、通勤で車を走らせていると交通誘導警備員として旗を振っている高齢の警備員さんを見かけます。
それ以外でも、比較的若そうな女性が誘導している事もあり頑張っている姿を見かけます。
その高齢者の警備員ですが、ウチの現場にも所属しています。
過警備員を始めた当初も今でも高齢者の警備員さんは周りに居ました。
その前に、高齢者と一言で言っても年齢が同じでも見た目がものすごく違ったりするのです。
年を取ると身体能力の衰えと、見た目の衰え両方目立つようになります。
この見た目の衰えが意外と判断しにくく、背筋もしっかりしていて染めているのかどうか分かりませんが、髪の毛は真っ黒、しかし年齢を聞いてみるとその警備隊で一番最年長・・なんて事もあるのです。
実際うちの現場でも70歳は優に超えているのに、60歳代の警備員さんよりも遥かに若く見えました。
60歳代の警備員さんは髪の毛は総白髪で背筋も若干前傾気味、まあ普通のどこにでもいるお年寄りです。
この例えは70歳代の高齢警備員さんが見た目よりも若く見える為に、白髪の高齢警備員さんが逆に老けて見えてしまいました。
まあ、60歳代は普通に老けているお年ですね。
白髪かどうかは関係ない
見た目だけでその警備員さんが若く見えるというのは良い事なのかもしれませんが、もう一方の総白髪の警備員さんはどうなのでしょうか。
60歳代で髪の毛も総白髪、どこから見てもお年寄りと分かります。
身体も衰えていれば、仕事も若い警備員よりも反応が遅い時もあります。
これは誰でもそうなる事なので仕方のない事です。
年を取れば普通の人よりも仕事の能力が劣るもの、しかし、これを考慮してもこの総白髪の高齢警備員さんは仕事面で劣っていました。
業務に関する知識や事案に対する行動など、警備員として「こんな時はこう行動するよね」という若くても年を取っていても常識的に動く事が彼は出来ませんでした。
何かあった時に判断する力というのは、警備員にとって結構必要な事です。
緊急時に警備室から現場へ急行しなければいけなくなった時、無線機を持っていく必要がある時、恐らく彼は言われなければ持って行かないでしょう。
機転を利かせて動く、という事がいろいろな面で出来ていなかった警備員です。
衰えをどの様にカバーするか
年を取ると、若い時に出来ていなかった事が出来なくなると聞きます。
私はまだ40歳代ですが、20歳代の時と比べて確かに出来ていた事が出来なくなったかもしれない・・という兆候を感じる時もあります。
それが60歳と70歳と歳を重ねた時、今以上に衰えていく自分の体にどのように向き合っていけばよいのでしょうか。
今現場にいる70歳代の警備員さんは、そう考えると上手くやっていると思います。
明らかに我々よりも、何かあった時に決断する判断能力や、現場へ急行する際に急ぎ足で向かう身体能力などは衰えていますが、無理にそこと競おうとはしていません。
警備室に留まって指示を出したり、経験で培った現場判断を出してくれています。
自分が出来る範囲で貢献しているのです。
20歳代の警備員と同じように走る事は出来なくても、20年経験してきた警備員としての対応力があるのです。
こういった行動が出来れば、60歳代でも70歳代でも十分現場で活躍できますよね。
先にも話したような60歳代で役に立たないような警備員さんもいますが、中には70歳代でも現場で頼りになる、若い警備員にも十分負けていない警備員さんも現役で働いているのです。