施設警備員は当直勤務がある現場もあります。その時、勤務的には翌日が非番となり更に翌々日が休日となるのが理想です。しかし、現実の施設警備の現場では当直勤務の翌日が非番でその次の日はまた当直勤務になる事も普通にあります。労働法的に条件や申請など満たしていれば違法ではない様ですが、現場で働く側としては長期的に続くのは流石にこたえますね。
当直勤務の働き方の理想
施設警備員の勤務に当直勤務というものがあります。
これは職場に24時間いて仕事をする勤務です。
休みの時間や仮眠をする時間があるので、24時間ずっと働いているわけではありません。
どこの現場でもそうでしたが、24時間現場に居続けている割には待機時間や仮眠のおかげで、あっという間に終わると感じる人も居るようです。
そんな当直勤務の働き方ですが、24時間働いたその日は丸1日非番という名のお休みです。
そして更にその翌日は休日というのが当直勤務のという働き方です。
当直勤務(1日目)→非番(2日目)→休日(3日目)
この様に当直勤務は3日間が1セットになった働き方となるのが通常です。
法律的には当直勤務後の非番の日は「休日」という事になっていないので、3日目に休日を作る事で休みを確保している形になっています。
警備員として働く時、当直勤務のある職場は、この3日のセットで働いているのが理想なのですが現実はそう簡単にはいかない様です。
人が足りない為に無茶な勤務
今まで施設警備員として当直勤務の色々な現場で働いてきましたが、どこの現場もこの3日のセットを忠実に守っている所はありませんでした。
どこの警備会社も現場も「人が居ないから」という理由で当直勤務後の非番の次の日にまた当直勤務・・・という勤務スケジュールは当たり前でした。
それでも週によっては3日セットの時もあり、ひと月全てが非番の翌日に当直勤務、というわけではありませんでした。
これを仮に2日セットと呼ぶとすると、1か月に3日セットが3回程度で残りが2日セット、という感じの現場が多かったような気がします。
あと一人人員が多ければ、この様な無茶な勤務スケジュールにはならなかっただろうに、その一人が用意できないのです。
過去の酷いときは、当直勤務の翌日は非番にならずそのまま引き続き当直勤務なんて日もありました。
これも全て人手不足が原因で 会社が人員を満足に用意できず、現場の人間がその尻拭いをさせられているのです。
勤務日数が少ないと稼げない
現場で働く警備員さんの中には、賃金が低いのを出勤日数でカバーしたい、という人も居ます。
1日でも多く働きたいという人にとっては、人員が増えるというのは稼げる機会が無くなるのと同じです。
反面、そこまで出勤しなくても良くてプライベートの時間もしっかり欲しいという人にとっては、人員が足りない現場での勤務はキツイと感じる事でしょう。
先程の当直勤務の2日セットと3日セットで見てみると
稼ぎたい人は
「2日セットがたくさん欲しい」
余り稼ぐ事よりも休みの方が欲しいという人は
「3日セットがたくさん欲しい」
となるのです。現場にこれらの人員が半々の割合で揃っていれば働き方のバランスが上手く取れるのです。
これはどちらに偏っても隊員さんから不満の声が出ます。
現場で勤務スケジュールを管理する時、バランスの良い人たちで構成されているのは非常に有難いのです。


