施設警備員の業務に巡回があります。これは現場によってやり方や規模が違いますが、確認するべく項目はほとんど同じです。そんな巡回でキツイ巡回や楽な巡回があるのを知っていますか。自分の勤務している巡回が、他の施設に比べて実はものすごくキツい仕事だと知ったらどうしますか。
巡回時間が長いか短いかの違い
まず初めにここでいう巡回とは
「夜間に実施する細密巡回」
の事を差し、昼間に行う店内巡回とは違います。
施設警備員として複数の現場の巡回を経験すると、各現場の巡回がいかに違うのかという事を知るでしょう。
その施設の大きさの規模によって巡回のキツさが違うのは誰が見ても一目瞭然です。
施設の大きさで巡回のキツさが違う
しかし、実際は施設の大きさで巡回のキツさは比例していません。
大きな商業施設よりも更に大きなオフィスビル。
実はオフィスビルの巡回の方が遥かに楽な場合もありうるのです。
そうなると巡回のキツさの違いはどこにあるのかというと、まず一つに
「巡回にかかる時間」
これが挙げられます。
各施設ではどこを見回るのかという事が決められており、一人の警備員の気分で好きな所だけ見回るという事は出来ません。
見回る順序、経路、見るべきものが決められているので、見回る警備員が変わっても大まかな巡回時間は同じ様になります。
そんな巡回にかかる時間ですが、その施設ごとで時間が全く違います。
この巡回にかかる時間の違いで、キツいか楽かが変わるのです。
私の経験してきた現場では、20分で終わる巡回の現場から、3時間もかかる巡回の現場と大きな違いがあります。
もちろん、20分で終わる巡回が間違いなく楽だと言えます。
20分なんて、ちょっと散歩に行く、くらいの時間でしかありません。
20分の巡回での仕事と3時間の巡回のある仕事、給料が同じだとしたらどちらの仕事を選びますか。
巡回時に打刻して見回るのは古臭い
今でのどこかの警備会社の現場で使用していると思いますが、打刻式の細密巡回と、自己申告型の細密巡回です。
私は昔ながらの鍵を使用した打刻式の細密巡回の経験はありませんが、実際の器具は見た事があります。
そしてそれを使用した準打刻式の細密巡回をしている現場の仕事もした事があります。
昔ながらの打刻式と比べると、アナログ式でなくPCと連動した近代的な技術を使用したものになります。
まあ、やっている事はアナログ式と同じようなものと殆ど変わりがないと言えるでしょう。
打刻式でない細密巡回は、決められたエリアを順に見回って異常があれば処置を施し、報告書に記録する。
ある意味、警備員の報告を信じるしかありません。
「異常なし」
と、異常があったとしても報告書に記載されている「異常なし」を信じるしかないのです。
実は、巡回へ行っていないのに「行きました」と嘘をついても本人以外誰も知りようがないのです。
実はこの申告式を悪用した巡回をした警備員が居ないとも限りません。
私の周りでも、そのような事をした警備員が居たとか居ないとか・・。
そんな不正をさせない為にも、まじめにやっている警備員が本当にマジメにやっていると信じて貰う意味でも、打刻式という巡回は警備員を守るためにも必要なのかもしれません。
以前は打刻式の細密巡回なんて古臭い
と思っている時期もありましたが、細密巡回で不正をする警備員が居ないとも限らない事を考慮すると、たとえ古臭い打刻式でも必要なのかもしれない、と思う様になりました。
真面目に仕事をする警備員さんにとって、打刻式でない細密巡回の方が巡回をスムーズに進められ楽なのですが、打刻式の細密巡回は非常に面倒であり余計な時間も必要とするものなので「面倒、邪魔」という言葉以外の何物でもありません。
巡回に自分なりの目標を持つ事
施設警備の細密巡回は、その施設の配属になるまでどれだけキツいのか分かりません。
たとえ大きな施設であっても細密巡回は非常に楽かもしれないからです。
ここだけの話ですが、商業施設の細密巡回は得てして「キツい」と思って良いでしょう。
これは施設の規模に関わらず、火元が多いのと多額な現金が集まる場所である、と世の中の周知の事実からくる盗難事案の不安から、警備員に任せられる細密巡回の期待が他所よりも大きいのです。
そうなると自然と細密巡回の所要時間も増えていまうのです。
一度自分が配属した施設で細密巡回をするのが苦痛であっても、時間がくれば細密巡回へ出発するしかありません。
モチベーションが低くなっている状態で細密巡回をしても見落としをし、重大な問題を起こしてしまうかもしれません。
そんな時は、毎日の巡回時に「今日は〇〇を重点的に見る」などと何か自分で目標を決めて、毎日の業務に新鮮さを見出すのもありですね。