警備員になる前に、他の業種でなく警備員という仕事を選んだ理由を考えたりしましたか。警備員は稼げる、警備員は誰にでもなれる、警備員は楽そうだから・・。もし、今何か仕事をしている場合、本当にその仕事を辞めてまで警備員になるメリットを見つけられていますか。
今の仕事を辞めるほどの価値
警備員の仕事を始めようと考えている時、今現在何かお仕事をされていますか。
その仕事を辞めて警備員になろうと考えている場合、それを捨ててまで警備員になりたい理由は何ですか。
今就いているお仕事の給料は、警備員になって稼ぐより多いかどうか把握していますか。
今の仕事に満足していないから警備員の仕事に興味を持っているのだと思いますが、警備員の仕事に就いて自分が満足できると想像できますか。
警備員になろうという動機は人それぞれだと思います。
しかし、警備員になってから貰える給料はどんな理由で初めてもみな同じ金額です。
世の中の大抵の警備員の給料は、実働時間に対してほぼ時給換算です。
そう、アルバイトと同じなのです。
一昔前は「警備員は稼げる」「短期間で一気に稼ぐ」みたいな印象がありましたが、今募集している警備会社のほとんどは計算するとだいたい時間給程度しか貰えません。
そんなアルバイトの様な仕事に飛び込むほど、前の会社は待遇が悪かったのですか。
警備員の職場は、上下関係の強い業界です。
自分よりも年齢が下の警備員に偉そうに命令されるなんて事は当たり前です。
業界も人手不足なので、窓口はウェルカム状態ですが、待遇や人間関係がブラックなので入れ替わりも激しく出口も大きく開いています。
人手不足な割に、人材を大切にしないような警備業界にどんな価値を求めて入ろうとしていますか。
一度始めたら抜け出せない
とりあえず、次の仕事が見つかるまでの腰掛として警備員になるんだ・・。
こういって入社してきた人は大勢います。
中には本当に新しい職場を見つけて、警備業界から抜けた人もいましたが、中にはまた同じ現場に戻ってきた人や、10年同じことを言い続けて残っている人もいます。
警備員という仕事は他の仕事に比べて楽な仕事だと思います。
10年以上警備業界に居ますが、警備員になる前に経験してきたどの仕事よりも楽だと思います。
・言われた事だけしていれば良い。
・ただ座っていて、人が来たら受付をすればよい。
・建物内をただ見回るだけで良い。
施設警備員に関していえば、これだけしていればお金がもらえます。
人間関係や、時給分しか出ないような仕事ですが、難易度は低く誰にでも出来る仕事です。
誰にでもできる仕事なので、お年寄りが定年退職後に選択する仕事の一つにもなっています。
人間楽な方、楽な方へ行く習性があるので一度警備員の仕事するとなかなか他の仕事を選択する気力がなくなってしまいます。
一度始めたら抜けられない・・
他の仕事が見つかるまでの腰掛で選択したのなら、よほど強い意志を維持していないと抜け出せなくなりますよ。
これほど居心地の良いものは無い
警備員の仕事をしてきて、施設警備業務に関しては人に指導できるほどの知識と経験は持ち合わせる事が出来ました。
壇上に上がり指導できるほどの自信はありませんが、現場で先輩警備員としては十分な力は発揮できると思います。
これだけ経験すると、自分自身安心して仕事に臨めるのでこんなに楽な事はありません。
どんな仕事でもそうですが、極めれば仕事に対する不安もなくなり落ち着いて力を発揮できます。
今の私はそんな状態ですが、誰でもこの域に達する事は可能です。
ただし・・
警備業界に腰を据える覚悟がないと出来ないでしょう。
どんな事案でも率先して対応しようという前向きな姿勢や、検定試験を受けて資格を取り、警備隊の隊長になるつもりで仕事に臨まないといけません。
先ほど、「言われた事だけすればよい」という話をしましたが、これは警備員としてお金をもらうだけの仕事に対する姿勢で、本格的にやろうとしたら、言われた事だけすればよい・・という訳には行きません。
警備業に限らず、人の上に立つようなポストに就くにはそれなりの知識と経験が必要で、それなりの苦労も必要になります。
ただ、居心地の良い環境で仕事がしたいなら、ここまでアグレッシブに行動しなくても言われた事だけをしていればやっていけなくもありません。
別に警備業は、言われた事だけをするのが悪い、という訳でもありませんので。
自分が今後、警備員になる事において、どんな警備員を目指すのかある程度は決めておいた方が入社してからスムーズに身を置きやすくなると思います。