資格手当を貰うための条件と金額

警備員になろうと求人を見ていると、資格手当という言葉が出てきます。これは、ある資格を持っていると給料とは別に手当てが貰えるという、警備員という底辺な仕事に珍しい資格です。しかし、手当てを貰うにはいろいろと条件もあり、また会社によって金額もバラバラです。

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資格は警備員になってからとるもの

資格取得のための資料集

求人を見ていて、施設警備員なのか交通警備員なのか悩んでいる時に「資格手当あり」という項目を見たことがあるでしょうか。

施設でも交通でもそれぞれ警備業務検定という資格があり、この資格を持っていると、給料プラスで〇〇円お支払いしますよ・・。というものです。

 

警備の業務は大きく分けて4業務あり、その中で合計6種類の資格が存在します。

さらにその6種類には上位等級も存在しますが、その話はまた別の機会にご説明しましょう。

 

さて、その資格ですが通常警備員になろうとする身近なものが交通警備員施設警備員になります。

自分がどんな警備員の仕事をしたいかで決めると良いでしょう。

そして残念な事に、いざ資格手当がある警備会社の求人に応募しようとして

「先に資格を取っておこう」

としても、警備会社に所属していないと難易度が高すぎて取る事が出来ないでしょう。

この資格を取る制度も今後詳しく説明しようと思います。

 

資格手当が欲しくて、資格を取ろうにもまずは警備員にならなくてはいけないという事なので、求人欄に資格手当の記載があり、納得がいく金額であればそれを目当てに入社するのも一つの選択かもしれません。

しかし、求人欄を見てもなかなか資格手当に言及していない警備会社も数多くある事でしょう。

それはなぜかというと

 

警備員の現場には配置基準というものがあるからです。

資格を持っていても手当てを貰えない

給料は出ませんという男性

配置基準というものは、そこの現場で警備員が資格を持っている人物でないといけない・・という規則です。

国や施設などで決められているこの配置基準は、ただ単に警備会社に入社しただけの人物ではそこで働く事が出来ません。

先ほど話した、各業務に見合った資格を持っている警備員が必要で、求人に乗っている資格手当というのは、初めて警備員になろうとしている人を欲しているのではなく、むしろ経験者に向けた求人でもあるのです。

 

しかし、中には資格手当を配置基準のない現場で勤務する警備員さんにも支払う警備会社もあります。

そういった太っ腹な警備会社は近年増えてきている様な気もします。

 

以前いた警備会社に所属していた時、施設2級の資格を取得していましたが、配置基準のない現場にもかかわらず資格手当が貰える会社でした。

ですが現在の警備会社では、私は更に上の施設1級の資格を取得していますが、配置基準のない現場という事で資格手当は1円も出ていません。

 

この様に、警備会社によって配置基準があろうがなかろうが、資格手当を出してくれる所と出ない所があるので注意が必要です。

また、資格手当の金額も会社によって支払う金額がバラバラなので確認が必要です。

配置基準の有る現場は少ないが

挑戦と矢印

警備業界に10年いて、配置基準の資格手当についてですが、資格を持っていて配置基準のない現場に勤務してもらえる資格手当よりも、配置基準がある現場で勤務してもらえる資格手当の方が5倍から10倍くらい金額の差があります。

例えば2級の資格を持っていて、配置基準のない現場だと月1,000円しか貰えないけど、配置基準の有る現場で勤務すれば月10,000円の手当が出る・・という具合です。

 

要するに必要な現場で働かなければ意味がない

 

のです。

そうなると、しかるべき資格を取得して配置基準の有る現場で勤務したいですよね。

しかし、そこに落とし穴があるのです。

施設警備員に限った例ですが、

 

施設警備業務検定の必要な現場は意外と少ない・・

 

調べるとすぐにわかりますが、施設警備業務検定の配置基準は空港の施設や原子力に関係した施設など・・街中にそうそうあるものではなく、また物件数も多くありません。

この物件で求人自体あまり出ていないと思われます。

しかし、その分配置基準の有る現場なので、誰もが納得できる金額の資格手当を出す警備会社ばかりなはずです。

 

とはいえ配置基準のない現場だから資格は取得しなくてもよい・・と言う事でもありません。

2級の資格でもあれば、転職して警備会社を変えようとした時に有利になるのです。

資格を取ったという事は、警備員に関する勉強をしてそれなりの知識と経験があるという証明にもなるのです。

履歴書を見た時に、警備員歴20年の資格なしの人と警備員歴3年の資格ありの人では、絶対に後者の方を採用します。

それだけ、警備業務検定は価値があるのです。

 

なので、配置基準の資格手当の為に取るのも良いですが、警備員としての価値を上げる意味でも取得を狙って欲しいと思います。

 

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