警備員の巡回時の鍵の貸し出し

どの巡回の時にでも必要なものに鍵があります。
これはその施設の各部屋の扉を開ける為の鍵ですが、普通の家と違って警備員は何本もの鍵を持っていくことになります。
本数が多いという事は、万が一無くすととんでもない事になるのはなんとなくお判りでしょうか。

スポンサーリンク

マスターキーと呼ばれる鍵がある

マスターキーとは施設のクライアント側が管理している鍵です。

この鍵は施設内のあらゆる扉を開けることができるようになっている鍵で、某RPGゲームでいうところの「さいごのかぎ」にあたります。

通常はクライアントが管理してるので警備会社側には触れる機会はないかもしれませんが、現場によっては警備会社に管理させているところもあるでしょう。

ちなみにマスターキーという名の上にさらにグランドマスターキーという名の鍵が存在します。現場によってはこれが「さいごのかぎ」にあたります。

鍵の種類はその現場によって名称が違うので、その現場で確認が必要です。

警備員が巡回などで使用する鍵は、グランドマスターやマスターキーをコピーしたものをエリアごとで何本かまとめた物を持っていきます。

鍵のコピーはグランドマスターやマスターキーを使用するので、普通は警備が預かって巡回などで使用するのはリスクが大きいので使いません。

毎日施開錠で使用して鍵山が崩れたり、もしくは無くしたりなんかしたら二度とコピーが作れなくなってしまうので、マスターキーなどは金庫に保管しておきコピーの鍵を使用する・・というのが普通だと思います。

巡回時の鍵の借り方

警備が鍵を借りて巡回に行く時に、鍵を管理しているBOXから好きなカギを勝手に持っていけるわけではありません。

警備室には鍵の管理台帳というものがあり、何月何日の何時何分にだれがどの鍵を借り、そして何時に返した・・。

という記入をして鍵の貸出し返却の把握を徹底しています。

警備室には何百本という鍵が管理されており、そういった管理を警備会社に任されているのです。

鍵の貸し出しに関しても借りるのは警備員だけでなく、業者であったりクライアントも借りに来たりします。

1日で何回も貸し出しがあった時、誰にどの鍵を貸したか分からなくならないように台帳というものがあり、たとえ貸出した警備員が交代しても台帳を見ればすぐに把握できるようになっています。

鍵を貸し出す時も出入管理の受付の時と同じで、借りる側の人間に必要事項を記入していただき、そして貸す側の警備員は鍵の本数までしっかりと確認したうえで渡します。

ここまで徹底できていれば万が一トラブルが起きてもどこでおかしくなったか分かるようになっています。

警備員が鍵を無くすと大問題

ここまで徹底して鍵の管理をしなければならない理由があります。

その一つに先ほどあったマスターキーという鍵の存在です。

グランドマスターも含めたマスターキーはいわばオールマイティーの鍵です。

警備室で貸し出しをしている鍵もマスターキーをコピーしたものを貸し出している場合があります。

それは一部のエリアのマスターであったり、または全てのエリアであったりと現場によって様々です。

そのマスターキーのコピーでもあるカギをなくすという事は、拾った人物はすべての部屋に入れるという事になるのです。

クライアント側からしたら自分の施設に出入り出来る鍵を無くされて、悪用でもされ大事になるのは困ります。

なので鍵の紛失があった場合はそのマスターキーで開錠出来る全てのドアノブと鍵を交換します。

これは施設にもよりますがかなり莫大な金額になります。

もし鍵を無くしたのが警備員であった場合、警備会社に損害賠償請求され更に契約解除になる可能性も大です。

仮に鍵を無くしたのが業者であったとしてもそこへ至るまでの不備は鍵を管理している警備会社側としてミスの無い様にしたいです。

もし契約解除にでもなったらそこで働いていた仲間の隊員たちは明日からの仕事がなくなってしまうわけです。

そうなると今度は警備会社側からその警備員に損害賠償が・・・

余程そうなることは無いと思いますが、クライアントが莫大な金額を負担しなければならない事は間違いありません。

施設警備員は鍵の管理を日頃から細心の注意を払って行うようにしましょう。

 

「施設警備の1日」の記事一覧へ行く

スポンサーリンク