外周巡回中は通行人に声をかけるな

外周巡回や夜間巡回で施設の外を回る時に、歩きや自転車、または車で移動することもあるでしょう。そんな時に注意して欲しい事があります。
それは、施設から外に出ている時は、一般の通行人からするとあなたは、どこの施設を管理している警備員なのか分かってもらえていないという事です。

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施設内にいるからこその施設警備員

そもそも施設警備員というのは施設を管理している警備員です。

制服を着てその建物の中にいるから他の人が見たときに

「あの警備員さんはこの建物を管理している人なんだな」

と理解してくれるのです。

しかしこれが路上であったらどこの警備員なのか一般の人にはわかりません。

施設警備員は施設の中にいてこその警備員なのです。

警備員であっても不審者扱い

今どきは声をかけるだけで事案問題に発展します。

よくニュースで小学生の児童に見知らぬ男が「おはよう」と声をかけただけで不審者扱いされる・・なんて記事もあるご時世です。

施設警備員が外周巡回などで施設の外を見回る時、ようするに公道へ出た時点であなたは一般の人から見たら警備の制服を着た不審者と見間違われてもおかしくないのです。

路上の工事現場などで交通誘導をしている警備員は目の前に現場があるので誰から見ても不審がられる事はありませんが、自転車や歩いて移動している警備員は不明な点だらけです。

・なぜ制服を着ているのか

・どこへ行くのか(どこで働いている人?)

・いま仕事中なのか休憩中なのか分からない

仕事中で移動しているとしても、または仕事前で現場に向かっている最中だとしてもそれが分かるのは本人だけで、他人には一切わかりません。

そういった不明だらけの人物がもし声を掛けてきたとしたらどうでしょうか。

警備員側は親切心から出た挨拶であったとしても、どこの誰かもわからない人間から声を掛けられた当人にとってはただの不審者案件です。

過去に私が商業施設にいたときに実際にあった話で、夜遅くに近所を自転車で外周巡回していた警備員が歩行者に挨拶をしました。

そしてその翌日、近隣の住人から

「知らない警備員が自転車から声を掛けてきた」

というクレームがその警備員が勤務している商業施設に入ったそうです。

ある年配の警備員が外周巡回中に親切心から「こんばんは~」と声を掛けそうですがそれだけでクレームが入ってしまったのです。

その後、営業所から外周巡回中はむやみに一般の人には声を掛けないように・・というお達しが出ました。

この様に警備員の制服を着ていても、施設の中で声を掛けるのと外では反応が違うのだという事を警備員は十分に理解しておかなくてはなりません。

外に出る時は細心の注意を払って

警備会社によっては、外でのあいさつに対する考え方が違い、むしろ率先して声を掛けろ・・という会社もあるかもしれません。

声かけが犯罪を防止するという意味ではこの行動は間違っていないと思います。

なので何が正解、というのはないと思いますが私個人的には声掛けはしない方が良いのではないかと思っています。

警備会社で対応が違うと思うので、声を掛けるか掛けないかの個人の主張をする前に、商業施設側の意見か警備会社側の意見を聞いたうえで行動するようにしましょう。

また、外周巡回をしている時は他人から見られていると思って間違いないです。

何か変な行動をすると間違いなくクレームが来ると思って慎重に行動しましょう。

 

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