人手不足で高齢化が進む以前から警備業界では平均年齢は60歳代近くです。それはこの現場でも同じで、10数年前の事を聞くと70歳代の警備員もゴロゴロいたようです。今でも65歳以上の警備員は半分もおり高齢化も進んでいます。そんな中50代の新人が来ることになりました。
50歳代で新人と聞くと、普通の業界では異常かもしれませんが警備業界では思わず
「若いですねぇ」
と第一声が出ます。
もう20歳代なんて警備業界には一人もいないのではないかと思う程ですよ。
しかし、ウチの会社でも実際20歳代の警備員は居ますので、配属先にもよるわけです。
要するに
・若い隊員でなくても務まる現場
・若い隊員を必要とされる現場
という要望で配属されているという事です。
しかし私のいる現場はそのどちらの要望もクライアントからは要求されていないので、30歳代から70歳代まで幅の広いメンバーで構成されています。
慢性な人手不足な警備業界では若い隊員は貴重な存在です。クライアントから若い隊員の要望がある中、入社してきた若い隊員は優先的にその現場へ入れられてしまいます。
その為、この現場で人手が足りなくても回してもらえないのです。
そんな中久しぶりにこの現場に人員を補充してもらえることになりました。
営業所の人に詳細を聞くのですが、私は必ず年齢を聞きます。
「ん~50歳半ばだったかな・・」
この言葉を聞いて、若いな・・と思った人は警備業が長い人か警備業に向いているかもしれませんね・・。
この現場は約半数が65歳以上です。そんな現場に50歳代の新人が入るのは喜ばしい事です。
当人の事情は分かりませんが、65歳以上ですとどうしても体にどこかしら故障をきたしている事が多く健康管理を踏まえた勤務表づくりが必要だったりします。
しかし、20代や30代の警備員なら体力もまだ十分あるので高齢者ほど繊細な管理は必要ありません。
まあ50歳半ばですと決して若くはありませんが、今のこの現場では十分若いです。
この新人の話を現場の高齢警備員に話したところ
「うん、若いなぁ助かる・・」
「この現場では若造だな、はっはっは」
と返ってきました。
後はこの現場に一日でも早く慣れてもらって、立派に活躍して欲しいですね。