施設警備員は当直金や夜勤という、現場に泊まり込みで仕事をしています。大抵は仮眠時間があるので、夜中の時間は寝ている場合が多いのですが、その寝る間も惜しんで仲間の隊員たち、もしくは一人で何かをしている事があります。その何かと一体何なのでしょうか。
当直勤務と夜勤では夜中の時間の使い方が違う
施設警備員として、当直勤務や夜勤の業務を経験してきましたが、個人的には夜勤の仕事が一番自分には合っていたと思います。
当直勤務だと24時間も拘束され、夜中の仮眠時間に頃には体力もかなり消耗しており、仮眠時間に寝ないで何かをするというのは、年をとってしまうと中々難しいものです。
まだ30才代だった頃は、商業施設の様な超忙しい現場での当直勤務でも、仮眠時間に寝なくても朝まで他の隊員さんとモンハンをしていても平気でした。
それが今では仮眠時間が近づいている時点でもう眠たくなってしまう時もある位です。
当直勤務の日は、仮眠時間は大人しく寝るべきだと今ではそう思います。
そして夜勤の業務では、長くても12時間程度の勤務となります。
夕方に起きて、夜に上番し夜中の時間は仮眠時間なしで朝までの勤務となります。
昼間の時間に自宅で寝ているので、夜中の間に寝られなくてもなんら問題ありません。
丁度、昼間の時間と夜間の「昼夜逆転した状態」と思えば理解しやすいと思います。
ただしこれは昼間にちゃんと寝られている、というのが絶対条件となります。
夜中に起きているのが普通な状態になるので、もし何かをするとしても体に不便さを感じる事もありません。
施設警備の夜勤という仕事の多くは
「施設内で緊急事態の発生に備える」
という状態で待機している事が多いので、仕事に支障のない範囲で何かをする事は可能です。
ここでひと言断っておきますが
「勤務中に警備業務以外の事をする事は禁止されています」
そんな仕事中でもある様な時間帯に、当直勤務の隊員と夜勤の隊員が集まって話をしたり、そしてモンハンを朝までするような事を以前はしていました。
まあ、給料の出ない仮眠時間の時間帯でもあったので、厳密に云えば就業時間と呼べる事は無いと思うので問題は無いと思いますが。
更にその仮眠中であるはずにもかかわらずポータブルDVDプレイヤーを持ち込んで、仮眠時間を削ってまで防災センター内で見ていた事もあります。
今思えば「そんな事していないで早く寝ろよ」というような行為ですが、あの当時は夜中の時間を有効に使っている様な勘違いをしていたので、今では良い思い出です。
当直勤務では夜中の時間は仮眠時間、夜勤の時は業務中、と同じ空間で同じ事をしていても、消費している時間の内容は違うという事です。
夜中に何が出来るかはすべて配属先の現場次第
夜中の時間に、何かをするという事は大きな声では言えませんが、すべて配属先によって変わります。
夜中でもやるべき仕事が多くて、とてもよそ事などできる環境でない現場も実際にありますし。
そうかと思えば、夜中になると途端に人の往来も無くなり
「これ防災センターに警備員いなくても誰も気づかないのでは」
と思わせるほど暇な現場もあります。
夜中も忙しい様な現場で、警備員がよそ事をしていては「警備員が遊んでいる」とすぐに見つかってしまいますし。そもそも業務中によそ事はいけません。
そうかと思えば、その施設に24時間警備員を配置するのに意味があるのか、と思える施設もあるのです。
そんな現場では、夜中に警備員が常駐していて、警備室内でうたた寝をしていても、そもそもそこを通る人が居なければ警備員が居眠りをしているなんて気づくはずもありません。
そういった現場は、警備員の中では「当たり現場」と呼ばれて羨ましがられる配属先となっているのです。
そんな「当たり現場」の配属になれば、夜中の時間に何かよそ事をする事が可能となるのです。
そういった現場では、ぜひ警備業務検定の資格を取得する為に、勉強をして欲しいですね。
それならばまだ「よそ事」と言っても許されるかもしれませんので・・。
仕事中である事と体を休めるという目的の為に
当直勤務や夜勤の日に、仮眠時間を削ってまでするよそ事は必要でしょうか。
仮眠時間の後にはまだ就業時間は続くはずなので、そこで寝ておかないと下番まで体が持たないかもしれません。
当時の私はまだ若かったので、仮眠時間で寝ないで他の隊員さんたちとよそ事をしてきました。
しかし、他の当直勤務に入っていた隊員さんはちゃんと仮眠室へ行き寝ていましたので、明らかに私のしていた事は間違っています。
他に一緒によそ事をしていた警備員も同じような若い隊員さんばかりだったので、こういった無茶が出来たのでしょう。
恐らく当時と同じ隊員さんがこの場に居たら、今ではもう仮眠時間を削ってまでそんな無茶はしていない、いや出来ないと思います。
仮眠時間は寝るための時間、夜勤の時間は異常が無いか待機している時間。
何を優先するべきか、間違った行動をしないよう気を付けましょう。