交通誘導警備は外の勤務がほとんどなので、夏は暑く冬は寒いというイメージで、施設警備は建物内の仕事ばかりなので、空調が常に効いており夏は涼しく冬は暖かいと思われる人も多いと思います。しかし、施設警備業務でも建物内の勤務であっても実は快適とは限らない事も多いのです。
施設警備員は快適な環境での仕事
施設警備員の多くが勤務する現場は、建物内の出の仕事が多くその建物内はたいていの場合、空調が効いていて快適な空間で仕事が出来る。
そう求人に掲載されている警備会社も多いです。
実際、多くの施設警備の現場は空調の効いた屋内の仕事場が多く、どんな現場でもほぼ外での勤務になる交通誘導警備さんに比べたら恵まれた環境下での仕事だと思います。
施設を利用するお客様の為に、館内はオールシーズン空調が効いており、その館内を警備員は巡回しているので、お客様と同じエリアで仕事をする施設警備員は、働く人の為の空調ではなく、お客様の為の空調にあやかって仕事をしているのです。
しかし、施設警備員の仕事は何も館内の巡回だけではなく、関係者専用の出入管理業務をしている現場も多いです。
この関係者専用の出入管理業務をしている場所の環境によっては、とても屋内で快適な環境での仕事、とは呼べない所もあるのです。
劣悪な環境下での出入管理業務
過去に商業施設で勤務していた時、今現在まで経験してきた現場の出入管理業務の受付場の環境を比べても、そこよりも悪い所はありませんでした。
その受付場は、いわゆる後方通路の出入り口にある受付場で、半地下のような場所にありました。
元々後方通路というのは、関係者しか出入りしないエリアなので、施設によっては後方通路には空調が入っていません。
そんな後方通路のエリアの出入り口に近い場所なので、夏は暑くて湿度が高く、冬は外からの冷気がもろに入って来るので日によっては、受付場が0℃近くになる事もありました。
そしてその受付場は隣に搬入口もあり、日中はシャッターも開放状態なので、受付場は室内にありましたが、夏も冬も外気と変わらない気温だったのです。
この受付場で、警備員が1時間交代で立哨していたのですが、快適な店内巡回を1時間した後でも、この受付場で1時間立哨を1日数回繰り返すだけで制服は汗ばんでしまいます。
この様に施設警備員とはいえ、屋内の仕事が多いと言っても全ての現場がどこも快適な環境下で働けるとは限らないのです。
配属になるまでわからない
施設警備の現場で快適な環境で仕事ができるかどうか、というのを配属前に知る事は中々難しい事だと思います。
同じ警備会社内で異動前に、その現場で働いている警備員さんにどういった環境の仕事かと聞く事が出来れば知る事は可能ですが、警備会社に入社する前や警備会社を移籍する場合などは、状況を聞ける機会がありません。
余程、配属前に現場へ赴き、巡回している警備員さんを捕まえて聞く事は出来ますが、仕事中に時間を取らせて話をするのはちょっと厚かましい感じもしますよね。
まあ、よほどの経験者なら配属先の現場がどの様な施設なのかというだけで職場の環境の想像はつくのではないでしょうか。
どこの施設でも同じ様なものですが、基本的に施設に見えるお客様が利用するエリアは空調がしっかり効いていて、関係者などが利用する裏のエリアは空調が効いていない、という認識でいれば間違いないかと思います。