ゴールデンウィーク中はどこへ出かけても人が多いです。今年はここ数年で一番外出している人が多いのではないでしょうか。商業施設でもお出掛けしている人をよく見かけますが、人が多いと良くある事案にエスカレーター停止があります。これは色々な理由がありますが、警備員にとって重要な作業の一つです。
エスカレーターが止まったら
商業施設に勤務していた頃は、エスカレーターの停止の無線を聞いてよく現場へ駆けつけていました。
止まった瞬間は見ていないので、何が起きたか把握していないので、現場に到着したら状況を確認します。
この時、防災センター内で出来る限り防犯カメラを再生させて何が起きたか確認しようともしていますが、大抵はすべて把握できずに現場任せになってしまいます。
まあそれでも現場で把握できる事もほとんどないのですがね。
まず現場に到着したら一番初めに確認する事は、ケガ人が居ないかです。
エスカレーターの急な停止でケガをする人も居ないとも限りません。
幸い過去にエスカレーターの緊急停止で現場へ駆けつけた時に、周りにケガをしていた人は見かけた事がありません。
今まで普通に作動していたものが急に止まると、びっくりしてステップを踏み外したり、前へ動いていた慣性に逆らえずに将棋倒しにならないとも限りません。
そんな事故に遭っていないか確認するのです。
ニュースなどでエスカレーターの事故などを見かけた事がありますが、テレビなどで取り上げられるほど大きな事故はそれほど発生しないので、警備員としてもケガ人が居ないとホッとしますね。
取りあえず、ケガ人が居ないのを確認した後に、誰もエスカレーターに乗っていないのを確認して起動します。
しかし、なぜ緊急停止したのかは不明のままです。
エスカレーターを酷使したか寿命か
エスカレーターが緊急停止した時に。何故停止したのかクライアントに報告する必要があります。
現場側では緊急停止した情報は殆どないので、防災センター内では設備担当とセンター内に居る警備員で確認作業をしています。
施設内の各エリアには防犯カメラが設置してあり、エスカレーターの場所にもちろんあります。
これは各設備が正常作動しているか、設備が不具合を起こして利用客に迷惑を掛けていないかなど理由は様々です。
防犯カメラを見てエスカレーターの緊急停止の原因を確認しますが、機械的不備よりも利用者による緊急停止の理由の方が多い気がします。
機械的な不備での停止はカメラで確認する事は出来ませんので、現場で
「ああ〇〇が壊れているね、これは業者を呼ばないと」
などと云ったやり取りがされますが、利用者が緊急停止させたときはカメラにその行動が映っている場合が多いです。
多くのお客様はエスカレーターで無茶な利用をする事はありませんが、中には強度実験でもしているのかと思う様な乗り方をしている人も居るんです。
地域の客層が影響で止まる
小中学生くらいの子供が、はしゃいで止めてしまうのはまだ良いです。
しかし、いつかケガをするかもしれない事を考えると、その危険性を説明する必要がありますね。
しかし、小中学生以外でも遊び半分でエスカレーターを止める者がいるのです。
そう、地元のヤンキーなどです。
田舎の方ではまだ絶滅していない暴走族などのヤンキーは、こういった商業施設に良く集まります。
彼らは土日などの週末に良く集まりますが、土日は他のお客様も大勢見えて、こういった行為をされると非常に迷惑でありそして危険です。
土日などヤンキーが来たときに「エスカレーターが止まった」という知らせが入ると大抵は彼らが関係しています。
防犯カメラにもエスカレーターが止まった時の映像には、彼ら数人が走り逃げていく様が映っているのです。
現場へ急行した時にも少し離れた場所で数人のヤンキーがニヤニヤしている事も。
取りあえず他のお客様にケガ人が居なくて良いのですが、カメラにバッチリ証拠が映っている時は間違いなく出入り禁止になります。
最悪警察に届ける事もあったかもしれません。
こういった事が発生しない様、暴走族が施設内にバイクで入って来たのを確認したと同時に、警備員数名でマークする事も仕事の一つです。
彼らが悪さをするのは、エスカレーターだけに限った事ではありませんが、ケガ人が出るかもしれない設備なので事故が発生する前に対処する事が必要なのです。