警備員は周りから見られている、いや見張られている。そんな風に考えた事、もしくは感じた事は無いでしょうか。以前の現場では明らかに「見張られている」と思ったような出来事もありました。そう、警備員は周りから見張られているかもしれません。
仕事ぶりを見張られる
施設警備員に限らず、警備員は意外と周りの人から見られている仕事です。
悪い例では、警備員が仕事中に何か悪い行動にとられるような事をした時、本人にとってはそうでなかったとしても、会社に連絡が入り
「お前、サボっていたらしいな。クレームが入ったぞ」
と会社からお叱りを受けたり。クライアントから
「ある従業員が〇〇警備員さんからセクハラまがいな事をされた」
と全く身に覚えのない様な事を言われるかもしれません。
これらは、誰かが警備員を観察していてその行動に対して苦情を入れてきているのです。
要するに
「警備員は行動を見られているのです」
何か少しでもおかしな行動をすれば、直ぐにクレームとして会社か委託側に連絡が入る。
また、委託した側の会社が警備員の行動を見ている場合もあります。
明らかに素行不良な警備員がいた場合、警備会社でも知りえない様なその警備員の行動を教えられる事があります。
現場では交代勤務の特性上、警備員全員の行動を把握しきれません。
しかし、毎日警備室の前を通る従業員は全員の行動を把握しています。
「あの警備員さん、他の警備員さんと毎日の行動が違うけどなんで」
いつも同じ業務をしているはずなのに、警備員によって行動が違うと、誰かが正しい行動をしてないと推測されます。
そして最後には、サボっている警備員がいた。という事が分かった例もありました。
この様に、警備員以外には警備員の仕事なんて分かるはずないだろう、と高を括っているととんでもない目にあいます。
警備員同士も見張っている
また、警備員同士でもおかしな行動をしている警備員はすぐに見つかります。
これこそ、毎回同じ仕事をしてるはずなのに、一人だけ違った行動をすればすぐに気づきます。
警備隊の失態は全体の失態につながるので、それを防ぐために警備員さんによっては、仲間の警備員の不審な行動に敏感な人もいます。
カメラがあるにもかかわらず、そして警備員にもかかわらず、自分の担当する現場で粗相をする人間がいます。
日頃から、どんなセキュリティがあるか自分で知っているはずなのになんで悪さするかな・・と警備員の不祥事のニュースを見るたびに思います。
別に悪いことを見つからない様にやれ、と言っている訳ではありません。
話がそれましたが、警備員は自分が毎日している仕事は、他の警備員も同じ事をしているのです。
誰も見てない、と思っていたとしても同僚が同じ事をしているので直ぐに気づきます。
見張っているという認識が無くても、自然と見張っているという状態になっているのです。
会社の為であり自分の為でもある
悪いことをする、そこまで行かないにしても、規則を守らないで仕事をしている警備員は結構いるのではないでしょうか。
装備品を見ていない所で身に着けていない、夜勤の仕事中、巡回時に制帽を被らずに仕事をする。
誰も見ていない出入管理では、制帽を被らなかったり、制服を脱いでいる・・
今までの現場で見て来た、警備員らしからぬ行動をしてきた者たち。
いづれも「誰も見ていない」という感覚でやらかしてきたと思いますが、意外と誰かが見ているものです。
結果それが自分に返ってくるのです。
会社に連絡が入り、契約金を下げさせられたり、もしかしたら本人が会社にいられなくなるかもしれません。
誰も見てないと思って、いい加減な事をしていると後で痛いしっぺ返しが来ますよ。