先日、当直勤務明けに公共の場所へ寄り道しなければならない為に、ギトギトになっている頭を洗う必要がありました。しかし、今の現場にはシャワー室が無く頭が洗えないので、苦肉の策で洗面所で頭を洗いました。かろうじてお湯の出る洗面所だったので寒いもいはしませんでしたが、後ろを通る人の視線を感じながら洗面所で頭を洗うのは、恥ずかしいを通り越して、もはや悲しいという思いが強かったです。
警備員はどこでも虐げられている
施設警備員は当直勤務という仕事があります。
全ての施設警備員さんが、当直勤務があるわけではありませんが、他の警備員さんよりは当直勤務を経験する機会が多いのではないでしょうか。
そんな施設警備員ですが、警備員として施設内で仕事をする時、余りほかの従業員さんと比べて、人として平等に扱われていない様な気がする時があります。
まあ、雇う側と雇われる側の立場なので、ある程度の不平等な面は仕方がありませんが、人として活動する時に、警備員の目線でモノを考えてもらえていないという印象です。
今回はその中でもシャワー室、という設備に関してのお話です。
今まで勤務してきた現場で、シャワー室があった現場は半分以下です。
それ以外は、警備員が使用できるシャワー室はありませんでした。
「警備員が」という事は、従業員の使用できるシャワー室は存在するのです。
しかし、警備員には使わせてもらえず当直勤務があっても体はおろか、頭さえ洗う事は出来なかったのです。
シャワー室が無い現場の当直勤務
施設警備員が当直勤務で働く時、現場にもよりますが夏でも冬でも汗を掻きます。
替えの服すら用意していない場合、汗臭い服とベタベタする体のまま24時間働きます。
それでも大型商業施設で勤務していた時は、夏場は流石にその体で仮眠するのは無理でした。
汗臭いのもそうですが、体が汗でベタベタするので気になって寝付けないのです。
大型商業施設の様に、日中から夜中にかけてずっと体を動かして汗を掻く様な現場では、シャワー室が無いと地獄です。
他の現場ではシャワー室のある所もありましたが、そんな現場でも日中の業務中に汗を掻きます。
日中でも、巡回後に汗を流すためにシャワー室を利用できたのは、本当に有難かったですね。
しかし、シャワー室のない現場では汗を掻いても服を着替えるか、汗拭きシートで体を拭くしかありません。
当時、大型商業施設勤務当時では、周りの警備員さんから汗拭きシートのメンソールの匂いをさせている人が何人も居ました。
しかし、夏場になると汗拭きシートではカバーしきれずある行動をする様になりました。
トイレや洗面所で頭を洗う警備員
夏場の夜間巡回後は、汗びっしょりになって下のシャツが透けるほど制服も濡れています。
制服をとある場所で洗う事も過去にありましたが、それよりも体のベタつきを何とかしたいと思い、ある日思い切って洗面所で頭だけでもと思い洗いました。
以前から洗面所で洗えるかも、と思っていたのでシャンプーはあらかじめ準備していてとうとう決行したという事です。
もちろんドライヤーもお店で購入済みです。
タオルは元々汗拭き用として常備していたので、必要なものはすべて揃っていました。
体が洗えなくても、頭が洗えるというのはとても気持ちが良いものです。
始めのうちは、夜間の巡回が終了した仮眠を控えた真夜中の時間だけ頭を洗っていましたが、手順に慣れてきてからは昼間でも汗を大量に搔いた時は洗ったりしました。
しかし、日中は従業員の人などが館内にいるので、いくら後方エリアの洗面所とはいえ警備員が頭を洗っている姿を見られてしまいます。
あの時、警備員が洗面所で頭を洗っている姿を見た従業員さんは、どんな思いをしたのでしょうか。
個人的には、自分が洗面所で頭を洗っている様子を想像するに、ホームレスがトイレで頭を洗っている様子とダブりややショックを覚えたものです。
恵まれない環境で、他の人がやらない様な事をしている姿は悲しい感じがしました。