施設警備員の平均年齢は51歳くらいらしいです。この情報を見た時「嘘だ!」と思ってしまいました。今まで勤務してきた現場の多くが、警備隊の半数が60歳以上の人だったからです。確かに過去には20歳の若い警備員さんもいましたが、それ以外ではほとんどが中年の年代の警備員さんばかりでした。
警備員の平均年齢が高いのは当然
施設警備員の平均年齢は約51歳だそうです。
この平均年齢を聞いて、現役の施設警備員さんはどう思うでしょうか。
自分の現場は50歳以上の人は居ない
自分の周りに60歳以下の人は居ない
警備会社や現場によって警備隊の警備員さんの平均年齢は様々だと思います。
中には、クライアントが高齢の警備員さんを避けている所もあるでしょう。
そんな中、私が経験してきた施設の現場では、大型商業施設を除いて平均年齢は60歳近かったと思います。
現場には半数以上は60歳以上の警備員さんだった所もあり、とても平均年齢が51歳だとは思えません。
また全国的に見ても、警備員の平均年齢が高いのは当然です。
なぜなら警備員になる殆どの人が「中途採用者」です。
そして定年退職を迎えた人で仕事を探す人の多くが、警備員の仕事を選んでいます。
中途採用者と定年した人が集まっているので、他の業界と比べて平均年齢は高くなります。
新卒で警備員になる人もいますが、離職率も高く全体から見るとごく少数となってしまうのです。
若い警備員さんも居る所には居る
しかし、施設警備の現場でも若い警備員さんで構成されている所もあります。
クライアントが年齢の若い警備員さんを希望したり、企業の業種的に若い人でないと務まらない所もあったりします。
同業者として見た時、明らかに若い人だけを配属させているな、と分かる現場もありますね。
普通なら高齢の人でも務まるだろうに、どんな理由があるか分かりませんが、あえて若い警備員さんしかいない現場は見ていてすぐに分かるものです。
そういった現場もいくつかあるのと同じように、高齢の警備員さんばかり配属させている現場も同じ様にあります。
ただし、圧倒的に高齢の警備員さんの方が人数が多いので、平均年齢も上がりますし、普段まわりで見かける警備員さんは年齢の高めの人が多いのではと思います。
自分自身、既に平均年齢と言われている枠に入っているので、今後は平均年齢を押し上げる人間の一人なのですがね。
今後も平均年齢は上がり続けるであろう
今現在警備員という仕事は高齢の人が目立ちますが、今後も高齢の警備員さんは増えると思います。
相変わらず若い人には人気の無い仕事ですし、人手不足は解消されていません。
人は必ず歳を取るので、今所属している警備員さんも年を取り、今後定年を迎えた人が更に参入してくる事でしょう。
どこかのタイミングで、人に頼らずに警備業務が出来る瞬間が来るでしょうが、今現在 具体的な技術やアイデアもなければいまのAIのレベルでは、全ての警備の現場を機械に置き換える事は不可能です。
今後10年はこの状態が続くと見ています。
いまのAI技術で人手不足を解消させようとすると、建物の構造から変えないといけないので、警備業界だけで革新を起こすのは無理です。
それまでは、高齢の人の参入がますます増え、若い人は警備業を敬遠する、という形は変わらないでしょう。
もしかしたら、10年後までに施設警備の平均年齢が更にぐっと上がるかもしれませんね。