弱小警備会社の現任教育をする講師の方は恐らく大手警備会社の現任教育よりも苦労が多いと思われる

警備員は年に1度現任教育という講習を受けなければなりません。これは選任された講師の元、決められた時間警備業法に関した講習を受けるのです。しかし、警備会社によって開催日や実施日数が異なり、小さな警備会社ほど色々な問題点から、講師の方は苦労しているように思えます。小さな警備会社は警備員の質もピンからキリまで揃っているので、指導するにも頭を悩ましているのではないでしょうか。

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弱小警備会社の現任教育

警備会社は毎年所属している警備員に対して、現任教育を実施しています。

これは警備業法に定められたもので、警備員は必ず受けなければならないものです。

 

毎年10時間以上の講習を受ける義務があり、どんな小さな警備会社に所属していても受ける必要があります

今でこそ、施設警備1級の資格を取得しているので、現任教育は免除されていますが、警備員としての質を維持する為には参加するだけでも価値はあると思っています。

 

そんな現任教育ですが、小さな警備会社の現任教育を実施している講師の方は、苦労も多いのではないかと思います。

教材も開催日数も警備員の質もヤバい

小さな警備会社というのは、いわゆる大手の有名警備会社の2社をはじめ、警備会社と言われて名前の出て来る所以外、と言って良いかと思います。

まあ、名の知れている警備会社以下と言っても、警備会社ランキングに乗っている会社もあれば、それこそ田舎の聞いた事も無い警備会社も同列にしてしまう事になるので一律にしてしまうのはどうかと思いますがね。

 

そんな弱小警備会社の現任教育ですが、会社によってはまともな教材も無い所もある様です。

警備員を指導するのに教材が無ければまともな講習も出来ません

 

そして、小さな警備会社となると大勢の警備員を集めて講習会を開く場所がありません。

その為、小さな会議室で数名づつ開催して、現任教育を何度も開く事になります。

 

今まで所属してきた警備会社がこれにあたり、毎月の様に現任教育を開催し、講師の方はその度に何度も同じ講習をする事となり、何度も実施するので内勤の業務にも影響が出てしまいます。

可能なら大きな会議室を借りて、大勢の警備員を集めて一度に実施する事で開催日数を減らしたいという愚痴を聞いた事もあります。

 

更に小さな警備会社ともなると、所属している警備員さんの質も無視できません。

とにかく人手不足で来るもの拒まず、で採用した警備員さんは志の高い人ばかりとは限りません。

 

何度指導しても仕事を覚えられない人や、直ぐ現場の警備員さんや従業員とトラブルを起こす者、自分の出勤日にも拘らず無断欠勤する者など様々です。

そんな警備員に対して現任教育を実施しても、本当にためになっているのか疑問に思う講師の方も居るかもしれません。

 

小さな警備会社は現任教育を実施するにも大変な苦労をしているのです。

緩いからこそ良い面もある

そんな弱小警備会社の現任教育ですが、小さいからこそメリットがある場合もあります。

大きな警備会社と違って小さな警備会社では警備員と会社との関係がフランクな場合が多いです。

 

職場だからといって格式ばった感じは無く、現任教育時でも講師と警備員が雑談を交わす事が出来たりするのです。

こういった気楽な雰囲気が好きな人にとっては、大手の警備会社よりも小さな警備会社の方がのびのびと仕事が出来るでしょう。

 

私自身、大手の警備会社の経験は無く小さな警備会社の経験しかありませんが、恐らく小さな警備会社の雰囲気の方が合っているのだと思います。

内勤の人とも気楽に相談も出来ますし、営業所の偉い人とも冗談を交えた会話もできます。

 

これは他の一般の警備員さんも同じで、そういった雰囲気が好きな人は、小さな警備会社に留まって仕事をしているのだと思います。

本当なら、大手の警備会社へ行って高い給料を貰う事も出来るであろうに。

 

小さな警備会社の現任教育は、色々な問題点もあるかもしれませんが、それを踏まえても大きなメリットを感じている人も少なくないのだと思います。

 

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