警備員の仕事はキツイのか、とネット内で質問をしているのを見かけます。実はこの質問には正解はありません。施設警備ならどこも似た様な業務になりますが、現場によって別業種かと思うほどキツさが異なります。しかも警備分類が違えば業務内容も異なります。質問する側も回答する側も、この辺りを細かく限定しないと警備業に誤解を与えてしまうかもしれませんね。
警備業は仕事が分けられている
警備員の仕事はキツイのか、という質問を見かけます。
現役の警備員としてこの質問を見た時
「キツイかラクかは一言ではいえない」
というのが警備員の回答だと思います。
警備員として1か所の現場の経験しかない人からすると、その現場しか経験していないので、その人の回答はその1か所の警備経験としか参考になりません。
それだけで「キツイ」か「ラク」かを判断されるのは困ります。
まあ私も何十か所という現場までは経験していないので、厳密にいえば参考にならないかもしれません。
しかし、複数の現場を経験してキツイ所やラクな所で働いて来た人にとっては、警備員の仕事はキツイのか、という質問に対して簡単に答える事は出来ないでしょう。
それほど現場によって仕事内容のキツさは異なるのです。
同じ分類でもキツさは大きく異なる
警備業は4つの分類に分かれています。
多くは、交通誘導警備と施設警備がほとんどで、警備員の仕事を始めるといえばこのどちらかに当たると思います。
そしてこの2つの警備業務は、仕事内容が異なっています。
異なる2つの仕事をどちらがキツいのか、といわれても比べようがありません。
それぞれの仕事は業務内容が異なり、それぞれ大変だからです。
外の勤務が得意な人もいれば、大勢の人と接するのが好きな人もいます。
そんな多様な仕事なのに、一言で警備員の仕事はキツイのか、といわれても答えようがありませんよね。
そんな分類の仕事があるにもかかわらず、更に同じ分類の仕事でも仕事量が異なるのです。
例えば同じ施設警備の仕事でも、毎日ただ座っているだけで時間が過ぎていく現場もあれば、1日3万歩以上も歩きっ放しで体を動かしっぱなしの現場もありこれでも同じ施設警備の現場なのかと思うほどです。
これらは色々な現場を経験して、比較ができるからこそ分かる事です。
1か所の現場しか経験せず、その仕事だけの意見でキツイだのラクだと言っている人の意見は、残念ですが参考にはなりませんね。
警備員の仕事がどの様なものか分からない人が質問をされる時、ある程度いくつかの現場を経験されてる人が、参考例を出しながら答えて上げられれば良いのではと思います。
質問者に対して細かな回答を
警備員の仕事がどんなものか分からないから質問している人に対して、いくつか経験した人が比較に出来る例を出しながら答えて上げれれば、質問した方も警備業というものが多少は理解できると思います。
しかし、ネットの回答などを見ていると、一体いくつの現場を経験したかもわからない様な人が偏った解答をされている解答を見かけます。
「警備員はキツイから止めておけ」
「夜勤は誰も来ないから遊び放題で楽だ」
など確かに間違ってはいないのですが、それが警備員の全て、かの様な言い方をして誤解を与えてしまっている人もいます。
警備の仕事はラクな所もあればキツイ所もあり、結局は現場次第であるのが正解だと思います。
警備という分類で仕事内容が大きく異なり、また同じ分類の仕事でも現場次第でまた大きく異なる、というのは警備員の仕事です。
警備員になろうと思っている人は、こういった情報に惑わされないで正しい情報を掴んで欲しいと思います。