今の現場では雨の強い日は外周巡回へは行きません。強いとはいえ雨が降るだけで業務の一つが無くなるなんて、普通に考えたらあり得ません。雨が降っている日は巡回へ行きたくないな、という思いが実現した現場です。
外周巡回も色々なパターンがある
今の現場では雨の強い日や悪天候の場合は、外周巡回を取りやめても良い事になっています。
この判断はある程度、巡回へ行く予定の警備員個人に委ねられていますが、報告書に巡回へ行かなかった事を記載しなければならないので、ズルは出来ません。
しかし、天候が悪ければ巡回をしなくても咎められないのは、施設警備の中でも珍しい事だと思います。
通常は台風でも来なければ、外周巡回を中止にしても良い、という許可は出ませんが、まあ、現場によっては台風の日でも外周巡回へ行った覚えがあります。
多くの施設の場合は、基本的に外周巡回を中止出来るところは無いと思ってよいでしょう。
後はその外周巡回がものすごく時間がかかる業務なのか、数分しかない様な外周なのかの違いになると思います。
悪天候の日には外周巡回は中止
多くの外周巡回のパターンがあるのは分かりましたが、天候によって外周巡回が免除される現場は外周巡回がそれほど重要視されていない所です。
どうでも良い様な施設という事ではなく、外周巡回にあたる範囲が極端に狭いか、夜間でも外周が周りからの脅威に影響されない様な場所になります。
5分もかからない様な外周で、周りからの危険もあまりない様な外周は、その日の天候によってはケガをするリスクの方が大きいので、わざわざ危険な外へは出ないでも良い、というクライアント側のやさしさでもあるのです。
警備員の事を気に掛けてくれるクライアント
悪天候であれば、わざわざ危険を冒してまで外へ出なくても良い、というクライアント側の配慮でもあります。
通常、契約でお金を出している側は、代金を支払った分は仕事をさせないと損、という認識でいるので警備員の危険なんて気にもしていません。
支払った分は働け
という考えは、警備員を雇った企業だけでなく、一般社会で契約を結んだ間では常識ですよね。
しかし、今の現場ではクライアントと代金を支払った相手が同じ、というわけではないのです。
施設警備の現場ではこういった関係性の所も意外とあると思います。
お金を払ったのが、目の前のクライアントでない場合、クライアントの警備員に対する当たりはきつくありません。
商業施設などの場合は、経費としてそこの施設の売り上げに組み込まれているので、契約料という経費が売り上げの障壁に見えるので、払った分はしっかり働いて欲しい、となるのです。
しかし、売り上げなど無関係な施設の場合は、警備員をある意味「ちゃんと人として扱ってくれる」ので、無茶な労働も心配してくれるのです。
楽でヒマな現場なのに、人として扱ってくれて心配までしてくれる。
こんな現場、周りを見まわしてもありませんよね。
天候に関する気付かいですが、それ以外にも労働環境を気にしてくれる事もあり、非常に有り難く思っています。
そんな現場で、いつまでも勤務していたいと思うのなら、日頃から信用を失うような行動はしないようにしなければいけないのに、そこまで考えの及ばないポンコツな警備員は気が利かなかったり、やりたい放題な者などいい加減気づけよ、という思いなのです。