当たり現場で働く警備員とハズレ現場で働く警備員の現場配置に会社の意図はあるのか無いのか

大型商業施設以来、勤務先の現場は当たり現場と言われる所が殆どです。他の施設警備員さんには申し訳ないと思うほど恵まれていると思っています。そんな当たり現場での勤務ですが、会社としては隊員を配置する時に、何か意図があってその人選にしているのでしょうか。ある程度人員配置に口が出せるようになって思ったのですが、会社としては正直そこまで考えていられない様でした。

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配置による意図はあまりなさそう

当たり現場で働きたい、という警備員さんは多いと思います。

施設警備の現場は当たり現場とハズレ現場の業務負担にかなり大きな違いがあり、ハズレ現場では新人さんが1週間も経たずに辞めてしまう事も、決して珍しい事ではありません。

 

現場の配置に関する事で、会社と相談した事もありましたが

「現場の配置は、その時のタイミングによるところが大きい」

と思ったものです。

 

新規の現場に人を送らなければいけない、となった時、その瞬間に異動させられる警備員さんは「たまたまその人だった」という場合が多く、配置後結果そこはラクな現場だった、というパターンが多いと思います。

 

要するに現場の配属なんて、アタリもハズレも「結局は運」という事なのです。

そこの現場の業務が、アタリかハズレかなんて基準は現場で働く警備員がそう感じる事なので、警備会社としては業務の苦楽は警備員の配置の基準には入っていないのです。

 

個人的な事を言うと、当たりの現場にはそれなりに仕事の出来る警備員さんを配置させてあげて欲しいと思っています。

当たり現場の配属になった有難み

過去の現場を見てきても、当たり現場の様な所でいかにもポンコツ警備員のような人が楽をして働いて、社内でも噂に聞くキツい現場いわゆる「ハズレ現場」で働く真面目で優秀な警備員さんがいた場合、不遇だと思うからです。

警備会社側としては、キツイ現場は優秀な警備員さんが支えてくれている、という感覚があるのかもしれません。

 

あの警備員さんでないと、キツイ現場を守れない

 

と思っているのだと思います。まあそれが正しい警備員の配置の仕方なのかもしれません。

しかし、そのキツさが祟って会社を辞めてしまう可能性もあるのです。

 

他に楽な現場があり、優秀な警備員さんを会社に留めておきたいのであれば、少しでも長く働ける現場に配属してあげて欲しい、と現場で働く側の人間としての意見です。

 

そうなった時、当たりのラクな現場で運よく働けている「ポンコツ警備員」さんはその現場で働いていて「有難い」と思っているのでしょうか。

ラクな現場で働いてきた者として、そのラクな現場にいるポンコツ警備員さんの働きぶりを見ていると、決して「有難い」という意識を持って働いている様には、とても見えなかったからです。

 

彼らポンコツ警備員は、キツイ現場でも楽な現場でも

「やらかす時はどこでもやらかします」

 

それならば、とある現場が「ラクな現場」と分かったのであれば、会社にとって有益な警備員さんを「ラクな現場へ」そしてクレームの多いポンコツ警備員を「キツイ現場へ」異動しても良いのではないでしょうか。

 

キツイ現場で辞めてしまったとしても、優秀な警備員さんが辞めてしまうよりは、会社にとっては損害は小さいハズです。

この仕組みが過去の警備会社には一切見られませんでした。

 

確かに人に優劣をつけるのは良くないのかもしれませんが、資格を持っていてクライアントの受けも良い人と、資格も無ければクレームも多い警備員の時点で、誰から見てもこの両者の労働者は違います

キツイだとかラクだとか、現場環境で警備員の配属を変えるのであれば、キツイ現場とラクな現場で給料に違いを出しても良いとさえ思っています。

 

当たり現場とハズレ現場の給料の違いは

警備会社の多くは、どんな現場でも1日当たりの給料にそれほど大きな違いはないのではないでしょうか。

私の所属している警備会社でも、施設警備の現場に限っての事ですが、どこの現場でも時間当たりの給料は同じです。

 

どれだけキツイ現場でもラクな現場でも同じなのです。

そして、クレームを毎回貰う様なポンコツ警備員がラクな現場で働いていても、クライアントから評判の良いキツイ現場で働く警備員さんでも、全て同じ給料なのです。

 

これ普通に考えたら、キツイ現場で働く警備員さんがストライキを起こすレベルだと思っています。

しかし、そうならないのは殆どの警備員さんが、会社の給料はどこのも同じだから、とかキツイ現場やラクな現場の存在や、その各現場の仕事量がどれだけ違うのか、だとか各警備員の仕事の出来不出来、要するに優秀かポンコツかなどといった「情報」の収集不足だと思うのです。

 

色々な現場や色々な警備員の存在を知っていれば「なぜ、あんな奴が楽をして同じ給料なんだ!」となるのは間違いないです。

多くの警備会社は、この仕組みが所属している警備員に知られてしまうと都合が悪いと思っている所もあるかもしれません。

 

知られなければこのまま社内は安泰、と思っている警備会社は少なくないと思います。

そんな問題を警備員に納得させるためにも、キツイ現場とラクな現場は、それなりの給料に違いを出すべきなのです。

 

あちらの現場よりも仕事はキツいけど、その分給料が高いから我慢しよう、だとか給料は安いけどその分仕事はラクだから仕方ない、などとそれぞれ納得できると思うのです。

何も、警備員に給料面と仕事面で好きな方を選ばせて配属させる、と云っているわけではありません。

 

そんな事をすれば、どちらかに警備員が偏ってしまうのも目に見えていますからね。

少なくとも、今所属している警備会社では、ラクな現場にいるポンコツ警備員はラクな現場だという事に「有難みを感じて仕事をしていない」という事と、キツイ現場で一生懸命働いている「真面目な警備員さんが不憫でならない」という現状は何とかして欲しいと思っています。

 

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