警備員の中でも施設警備員は居眠りしやすい仕事です。座哨と呼ばれる長時間座っている状態が続く業務は楽そうに見えますが、実は睡魔との戦いなのです。うちの現場でも座哨中にうとうとしている隊員さんが結構いるのを知っています。
警備員はいつでも眠い
施設警備の仕事をしていると、不審者との闘いよりも睡魔と闘っている方の時間がはるかに長いんです。
これはどこの施設警備の方も経験している事ではないでしょうか。
私の周りでも今の現場や以前の現場、勤務中に睡魔と闘っている警備員さんを大勢見てきました。
私もみんなと同じ、睡魔と闘い極たまに負けてしまうなんて日も・・
勤務中にがっつり寝るような事はありませんが、ウトウトして「はッ!」となる事はたまにあります。
これは施設警備員の仕事が単調で、特に座哨している時は目の前の景色が全く変化をせず、来客が無ければそれこそ1時間ただ座っているだけ、という状態が続くためです。
人間、ただ何もせずに座っていると考え事をしたり、頭がボーっとしてきて眠気に襲われるようになります。
来客があったり目の前の景色が目まぐるしく変化していれば、眠くなるような事はありませんが、私が今まで経験してきた施設警備の出入管理の目の前の光景は、人通りのない道路や、地下通路の廊下の壁など変化も無ければ気もまぎれない景色ばかりでした。
まあ、施設警備の出入管理なんてそんなに賑やかい場所には無いので、余計に眠気を誘う環境なのかもしれません。
最近見たアクロバティックな居眠り
そんな何の変化も無い景色な為、日常的に現場の隊員さん達は眠気を抑えながら仕事をしています。
しかし、先日びっくりするような姿勢でうたた寝をしている隊員さんを見ました。
夜中の時間で受付に誰も来ない時間帯であったので、うたた寝をした事に関してはそこまで目くじらを立てる事はありませんでしたが、それ以上に面白いうたた寝の仕方をしていた方が記憶に残りました。
彼は椅子にかろうじて座ってはいたのですが、その椅子からずり落ちそうになるかならないかの微妙な格好で「あれ、寝てるよね?」と思わせるような状態でうつむいていました。
まあ、警備員を長くやっている者からすれば一目で「起きている振りをしても無駄だ」と一発で見破りましたがね。
彼は一瞬記憶を失ったと言っていましたが、しばらく観察していたので一瞬ではありませんでしたよ。
まあ、時間も時間だったのと睡魔と闘う厳しさ、後は彼の日頃の勤務態度などを考慮し、咎める事はしませんでした。
今まで色々な警備員の居眠りを見てきましたが、今回の居眠りの姿勢は初めてだったかもしれません。
椅子に座ったまま堂々を天井を仰いで寝る者や、完全に机にうつ伏して寝てしまう者などたくさん見てきました。
中には座哨だけでなく立哨で寝る強者も
以前にネットの動画で立ったまま寝ている警備員を見た事がありますが、あれに近い警備員を実際この目で見た事もあります。
商業施設の出入管理で、若い警備員が立哨している時に短い時間ですが立ったまま寝ているのを先輩警備員が見つけて怒鳴っていました。
まあ、仕事柄眠たいのは良く分かります。
自分も立哨中に意識を失いかけた事もあるからです。
立ったまま寝てしまう事は意外と難しい事ではなく、バランスさえしっかり取れていれば短い間ですが、寝る事は可能です。
直ぐに膝が崩れるか、バランスを崩して倒れそうになり目が覚めますが、うつらうつらしている時は立っていても案外倒れなかったりします。
当時の商業施設の勤務は、肉体的にも精神的にも披露する仕事だったので、立ったままというそんな状態でも体が寝ようとしていたのです。
それほど激務だったという事ですよね。
それが今の現場ではほぼ座哨勤務になり、今まで以上に居眠りしてしまいやすい環境で仕事をしています。
当時ほど疲労するような業務ではありませんが、仮眠時間が少ないと、明けの日でも体をしっかり休める事が出来ず、次の日の仕事に睡魔として仕事に影響を与えてしまいます。
どれだけ楽な現場へ行っても、睡魔との闘いからは逃れられないのは辛いです。